鍼灸師の国家試験【2023年】
鍼灸師になるには、はり師・きゅう師の国家試験に合格する必要があります。正確には鍼灸師という国家資格はなく、はり師国家資格ときゅう師国家資格の2つを持つ人を一般に鍼灸師といいます。2つの国家試験において試験問題の大半ははり師・きゅう師で共通しており、同時に受験することができます。合格には6割以上の正答率が必要で、合格率ははり師・きゅう師国家試験ともに70~75%です。
2023年は、はり師2,877人、きゅう師2,875人が合格しました。合格率は、はり師70.4%、きゅう師71.7%でした。
鍼灸師 国家試験
試験日 | 毎年2月下旬 |
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受験資格 | 養成施設で3年以上の学習を経て卒業 |
受験料 | はり師・きゅう師、各14,400円 |
試験会場 | 晴眼者:北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県 視覚障害者:各都道府県 |
合格発表 | 3月下旬 |
合格率 | 75%前後 |
合格基準 | 6割以上の正解 |
目次
鍼灸師(はり師・きゅう師)の資格を取るには
鍼灸師になるには、はり師・きゅう師の2つの国家試験に合格する必要があります。はり師・きゅう師国家試験を受けるためには、養成施設(専門学校、大学、短大など)で、はり・きゅうの技能と知識を3年以上修学して受験資格を取得する必要があります。資格取得後は、例年2月末に実施される国家試験に合格することで、鍼灸師になることができます。
はり師国家試験、きゅう師国家試験の受験資格
はり師・きゅう師国家試験を受けるためには養成施設(専門学校、大学、短大など)で、はり・きゅうの技能と知識を3年以上修学する必要があります。視力障害者の場合は、盲学校や視力障害センターなどで修学する場合が多いです。なお視覚障害者の場合、中学校を卒業して5年の教育を受ければ、国家試験の受験資格が得られます。
はり師国家試験、きゅう師国家試験の試験内容
はり師・きゅう師国家試験の国家試験は年1回、2月下旬に行われます。3月下旬に合格発表が行われ、厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページおよび公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページで確認できます。受験料は、各14,400円です。
はり師国家試験、きゅう師国家試験【2023年】難易度・合格率
2023年の国家試験では、はり師が4,084人中2,877人合格、きゅう師は4,010人中2,875人合格。合格率は、はり師70.4%、きゅう師71.7%でした。
国家試験の合格基準
はり師・きゅう師国家試験は、いずれも6割以上の正答率で合格となります。はり師国家試験ときゅう師国家試験を比較すると、180問中170問は共通問題ですので、どちらか一方に合格できる力があればおのずともう一方にも合格できる可能性が高いでしょう。
合格者数・合格率
直近の10年間に着目すると、合格率はほとんどの年で70%を超えています。2023年は、はり師2,877人、きゅう師 2,875人が合格しました。合格率は、はり師70.4%、きゅう師71.7%です。
はり師 国家試験合格者数と合格率
厚生労働省発表資料より
きゅう師 国家試験合格者数と合格率
厚生労働省発表資料より
難易度
合格率は直近の10年ではり師国家試験、きゅう師国家試験ともに60%台から70%台で推移しています。2016年と2017年は例年より合格率が低く、難易度が高かったことが伺えます。
受験者数の推移
直近の10年、はり師・きゅう師国家試験の受験者数は減少傾向です。2023年は、はり師4,084人、きゅう師4,010人が受験しました。
はり師 国家試験 受験者数
厚生労働省発表資料より
きゅう師 国家試験 受験者数
厚生労働省発表資料より
鍼灸師(はり師・きゅう師)【2023年】国家試験
2023年2月に実施された第31回はり師・きゅう師国家試験の概要を説明します。試験は、東京都や大阪府など、11都道府県で行われます。視覚障害者の場合は、各都道府県で受験可能です。合格発表は3月24日(金)午後2時から。厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページ及び公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページで確認できます。
試験日
はり師国家試験・きゅう師国家試験の試験日は、ともに2023年2月26日(日)です。両方の試験を受験する場合は2回受ける必要はなく、1回の試験ではり師専用問題ときゅう師専用問題を両方回答することで受験可能です。
試験会場
はり師国家試験・きゅう師国家試験の試験会場は以下の通りです。晴眼者の場合は以下の11都道府県のいずれかで受験する必要があります。視覚障害者の場合は、各都道府県で受験可能です。
晴眼者 | 北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県 |
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視覚障害者 | 各都道府県 |
合格発表
はり師国家試験・きゅう師国家試験の合否は、ともに2023年3月24日(金)午後2時に発表されます。厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページ、または公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページに、受験地および受験番号が掲載されます。
解答発表
はり師国家試験・きゅう師国家試験の正答は、合否発表と同時に厚生労働省ホームページまたは、公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページに発表されます。
受験料
はり師国家試験、きゅう師国家試験の受験手数料は14,400円です。公益財団法人東洋療法研修試験財団が指定する銀行または郵便局の口座に振り込みます。振込先は同財団ホームページの受験案内を確認しましょう。
受験手続き
はり師・きゅう師国家試験を受験するための手続きについて紹介します。 受験願書、写真、修業証明書(修業見込証明書、卒業証明書、卒業見込証明書など)などの書類を同封して郵送します。書留郵便で送るよう指定されています。願書受付期間は2022年12月1日(木)〜2022年12月19日(月)となっています。
約1か月後の2023年1月27日(金)以降に受験票が交付されることになっています。手元に届いた受験票は、必ず試験会場に持参しましょう。 なお試験に際して、視覚、聴覚、音声機能又は言語機能に障害を有する人は必要な配慮を受けることができますが、事前の申し出が必要です。2022年11月4日(金)が公益財団法人東洋療法研修試験財団における受付の期限です。願書受付期間よりも早いタイミングであることに注意する必要があります。
鍼灸師国家試験(2023年)の受験手続き日程
受験概要発表 | 9月下旬 |
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願書等受験書類の受付期間 | 2022年12月1日(木)〜2022年12月19日(月) |
受験票の交付 | 2023年1月27日(金)に発送予定 |
試験日 | 2023年2月26日(日) |
合格発表 | 2023年3月24日(金)午後2時 厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページ及び公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページに、その受験地及び受験番号を掲載して発表 |
受験書類 | ・受験願書 ・写真用台紙 ・入力票 ・卒業(修業)証明書又は卒業(修業)見込証明書 |
試験科目・出題数・試験時間
はり師・きゅう師国家試験の試験科目は以下のとおりです。出題数は2023年試験では180問になっており、午前と午後で90問ずつ出題されます。ただしはり師・きゅう師国家試験の両方ではなく、いずれかのみの受験の場合、午後は10問免除され計170問になります。また試験時間については、晴眼者と視覚障害者で異なります。
試験科目、出題数、試験時間
試験科目 | 医療概論(医学史を除く)、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、東洋医学臨床論、はり理論、きゅう理論 ※はり師国家試験のみの受験者は、きゅう理論は除外される ※きゅう師国家試験のみの受験者は、はり理論は除外される |
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出題数 | 午前:90問 午後:90問(計180問) ※はり師・きゅう師国家試験いずれかのみの受験者は、午後は80問 |
試験時間 | 晴眼者 午前:9:00~11:10 午後:13:25~15:35 視覚障害者 午前:9:00~12:15 午後:13:25~16:40 |
試験委員
はり師国家試験・きゅう師国家試験の試験委員は以下の通りです。
第31回国家試験 試験委員名簿
委員長 | 若山育郎 |
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副委員長 | 宮川俊平、村上哲二 |
委員 | 相原正宣、赤尾清剛、天野陽介、荒川英樹、池田弘明、磯部秀之、伊藤和憲、岩屋芳夫、内田さえ、太田和幸、大西司、小河健一、小田哲子、加藤麦、鎌田浩史、河井正隆、菊地尚久、黒岩聡、小島賢久、小林明子、紺野洋二、佐藤二美、佐藤康仁、新屋敷礼子、菅原之人、髙橋啓、竹村千冬、永井康明、野本朋宏、原田玲子、半田美徳、久島達也、福島教照、福島正也、古川徹、松浦久泰、水出靖、宮井健二、宮村紘平、宮本陽平、森岡健一、山本滋、湯浅陽介、渡邉賢一、和辻直(五十音順、敬称略) |
鍼灸師国家試験の勉強方法
国家試験に合格するためには、学校での授業に加え、出題傾向に合わせた勉強も必要です。授業の中で国家試験対策を行う学校もあります。学校の授業以外で勉強を進めるのに、多くの学生が活用しているのが過去の問題集です。直近数年間に実際に出た問題を解くことで出題の傾向の理解が進み、自分の弱点も知ることができます。最近ではスマートフォンのアプリで過去問を解く学生も増えています。
過去問題集
過去に出題された問題を繰り返し解くことは非常に効果的な対策です。出題傾向が確認できるだけでなく、自分の苦手な箇所もわかります。間違えてしまった問題は解説を理解したうえで、繰り返し復習することで、苦手を克服しましょう。問題集には、年次別に問題がまとめられ、出題頻度の高い問題が厳選されているものがあります。
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