歯科助手の年収・給料・賞与（ボーナス）

歯科助手の給料は、2022年実績で平均年収が312万100円、各種手当込みで月給は平均23万2,800円です。これに加えて平均32万6,500円の賞与がつきます。2022年卒の初任給の平均は19万700円と一般大卒の初任給と比べると低めの水準です。アルバイトやパートの場合、平均時給は1,228円です。

なお、歯科助手の給与水準は公的に発表されているものがないため、厚生労働省が発表する、令和4年賃金構造基本統計調査の「その他の保健医療サービス職業従事者」の項を参考に紹介します。

歯科助手の初任給

2022年卒の歯科助手の初任給は平均19万700円でした（厚生労働省のデータより、20～24歳かつ経験年数0年目で算出）。大卒正社員の一般平均である22万8,500円と比べると、低めの初任給となっています。賞与・ボーナスを合わせた年収は229万600円となりました。また年齢を問わない全体の0年目初任給としては、月給が19万3,300円、賞与・ボーナス等が3万2,600円、年収換算で235万2,200円となっています。歯科助手は既卒社会人が未経験から転職することも多い職種のため、こちらの数値もぜひ参考にしてみてください。

歯科助手の年収

歯科助手の2022年の平均年収は312万100円です。規模別に見ると、1,000人以上の組織が一番高い給料となっています。年齢別推移をみると、55～59歳が最も高く、391万400円でした。年収は年齢に比例して徐々に上がっていくというわけではなく、個人のスキルや経験年数、働き方による差異が出やすいと考えられます。

年齢別の年収

年収を年齢別でみると、「20～24歳」が平均277万1,600円で、その後「35～39歳」で357万300円、「55～59歳」で391万400円となります。一見年齢とともに着実に年収が上がるように見えますが、「40～44歳」では299万3,400円と、200万円台に一時的に落ち込みます。 歯科助手は無資格・未経験で他業界からの転職が可能ということを考えると、子育てが落ち着いた主婦（夫）のセカンドキャリアなどで、40代・50代以降でも0年目として挑戦しやすく、平均年収が変動しすいのかもしれません。なお、「歯科助手実務者」などの民間資格を取ったり、国家資格が必要な「歯科衛生士」になったりすることで、年収アップが目指せます。

平均年収の推移

歯科助手（その他の保健医療サービス職業従事者）の平均年収は、ここ3年では320万円前後を推移しています。2021年は少し上昇しましたが、昨年は例年同等の平均額となりました。

歯科助手の月給

歯科助手の2022年の月給は、基本給と各種手当を含めると平均23万2,800円です。この中には時間外勤務などの諸手当が9,800円含まれており、ここから所得税や社会保険料などを引いた額が月給として支給されます。規模を問わない全体の平均年齢は35.7歳、平均勤続年数が6.3年です。 規模別に見ると、100〜999人の施設が20万2,400円と低く、1,000人以上の施設が25万700円と最も高くなっています。手当も1,000人以上の施設の平均2万円が最大値でした。

歯科助手の賞与・ボーナス

歯科助手の賞与は、従業員が10人以上いる事業所の平均で年32万6,500円です。規模別に見ると、10〜99人規模では約31万円、100〜999人規模では約26万円、1,000人以上の規模では約52万円でした。平均月給額と同様に、100〜999人規模の金額が低い傾向となっています。

歯科助手の時給

アルバイト・非常勤等、短時間労働における歯科助手の平均時給は1,228円で、令和4年の東京都の最低賃金1,072円より少し高い数値となっています。規模別では1,000人以上の施設で1,455円、次に10〜99人の施設で1,243円、100〜999人の施設で1,066円となり、時給においても100〜999人の施設が最も低い金額になりました。

手当・福利厚生

一般的な通勤手当、時間外手当（残業手当）以外にも、施設によってさまざまな手当てがあり、正社員の場合は多くの職場で社会保険が完備されています。施設によっては「歯科助手実務者」などの民間資格手当があり、合格して資格取得できれば高待遇も期待できるでしょう。また、ホワイトニングや歯科治療の割引、歯ブラシ等の原価購入ができる場合もあるのは、歯科医院ならではの福利厚生と言えるでしょう。