歯科衛生士の面接で落ちないために「やってはいけないこと5選」
歯科衛生士は人材不足が続き求人は多数ある現状です。「特に面接対策などしなくても大丈夫」と思いがちですが、条件のよい医院は応募が集中するのも事実。そのような医院は選考もしっかりと行っているので、条件が合わない場合は面接に落ちることもあります。ですので他の応募者と比べてマイナス要素が少ないに越したことはありません。この記事では転職で評価を下げないために「面接や見学で落ちないためにやってはいけない5つのポイント」を解説します。
歯科衛生士が“面接で落ちる”を回避するには?5つのポイント
希望に近い歯科医院で働くためには、しっかりと採用活動をしている歯科医院と出会い、選ばれることが重要です。そこで自分の価値を下げない5つのポイントを紹介します。
1.メッセージのやり取りで損をしない
面接前後の応募者の印象を決めるのはメッセージのやりとりです。選考で落とされる要素を無くすひと工夫を加えましょう。
スカウトメールへの返信や応募時のメールではテンプレートを使う人が多い傾向にあります。でもそこにひとこと自分の意見を加えた方がベスト。歯科医院のどういう点に興味持って応募をしているかという意思が伝われば、歯科医院側も「見学にぜひ来てもらおう」と思うでしょう。
またビジネス文書の書き方は、細部に姿勢や丁寧さが現れます。例えばテンプレートを使う場合も、「〇〇医院採用ご担当者様」とはじまり、その下に差し出した自分の名前も入れるなどひと工夫すると好印象です。
テンプレートを活用する場合も、例えば求人に興味を持った理由、見学ではこんなところを見たいなどを付け加えると、歯科医院は応募者をより迎え入れやすくなります。可能であればテンプレートは使わずに、実際に書いた方がメリットはあります。
2. 履歴書の書き方で評価を下げない
履歴書には、注意しないと面接で落とされる、評価を下げる要素がさまざまあります。
履歴書の日付は面接の当日に
履歴書の日付を書き間違えないようにしましょう。履歴書を書いた日ではなくて、面接に行く日を記入します。面接の頻度の少ない医院の場合はそこまで気にしていないこともあります。
証明写真はまっすぐ貼る
写真に関しては、サイズが小さい、写りがよくないなどは評価が下がってしまう注意点です。糊のはみだしなどにも注意してまっすぐに貼りましょう。
印刷か手書きはどっちがいい?
手書きに好印象を持つ医院は多いです。より評価が上がるのは手書きですが、各項目がきちんと記載されていれば印刷でも問題ありません。そこまで評価は下がりませんのでご安心ください。履歴書を手で書くことにストレスを感じる人は印刷でもよいかと思います。
履歴書の使いまわしは慎重に
志望動機・希望・要求などは歯科医院により記入内容が異なりますが、例えば通勤時間が以前応募した歯科医院のものになっている記入ミス、入力漏れがあったりすると、「この内容はうちではない」と評価が下がることになってしまいます。
埋めるところは埋めて評価を下げない
履歴書・職務経歴書は一般的な書式がありますが、空欄はしっかりと埋めましょう。医院側がしっかり読んで見ながら面接してくれるかは分かりませんが、すべて書いていることでマイナス評価になることはありません。応募者の評価を下げない面接が目標です。
3. 第一印象で損しない
見学・面接の日程が決まったときにどのような服装で行くか迷う方は少なくありません。そのような場合、何か事情がある場合を除いて面接を受ける医院に問い合わせをするよりも無難にスーツで行った方が応募者の評価を下げません。
例えば一般企業の説明会で、ネットに「ラフな格好で来てください」と表記があったので本当にラフな格好で行くと、「ラフな格好は私1人だった」ということが実際にあります。ですのでスーツで行くのが当たり前とした方が安心です。
スーツを着ていること自体に一般常識があると感じる人も多いのも事実で、第1印象は非常に大きな影響を与えます。
第一印象と言えば挨拶も大切でしょう。受付に暗いトーンで「今日見学にきました」と細い声で伝えるより、明るく元気な笑顔で「おはようございます!見学に来ました。よろしくお願いいたします」といった方がプラスになります。
4.ドタキャン含め直前のキャンセルは控える
見学・面接時に絶対にやってはいけないことは、無断キャンセルやドタキャンを含めた直前のキャンセルです。なぜならば歯科医院側に大きな損失を与えてしまうからです。応募者が見学や面接に来るために「歯科医院側はどんな準備をしているのか」という視点を持つことも大切でしょう。
例えば1時間の見学で一通り院内を案内したり説明したりする人の人件費、本来アポの入っている時間帯の場合は、その時間を治療にあてられた可能性もあり、歯科医院側にはマイナスになります。応募者は被害を受けませんが、歯科医院は院長だけではなく、ほかのスタッフにも迷惑をかけてしまうことになります。
新卒採用の場合は、学校の紹介の場合もあるため学校の評判を傷つける可能性もあります。さらに自分自身の就職先の選択肢を狭めることになり、条件が自分に合う歯科医院でも、再応募はできないので丁寧な対応を心がけることが大切です。
5.理由なしの給料交渉はしない方が無難
給料の高い医院は、歯科医院の業績だけでなく、給与体系、人材への投資などさまざまな理由からその金額を設定しています。一人採用するのに医院側としては、社会保険や交通費、設備費などを含めた、給料額の1.5倍ほどの人件費が必要になります。月間でそれなりの売り上げが必要になってきますから、交渉する場合はどんなことができるのか自己アピールが必要になります。
給料は歯科医師であれば売り上げに対して歩合制で20%が定番、歯科衛生士は多い方でも月給40万~50万ほどが相場です。大幅に固定給をアップするには、役職が上がり、仕事の中身の変更による手当が支給される場合が一般的です。業績が良ければ賞与で払うかたちとなります。
歯科医院が売り上げを上げるには、多くの患者さんに施術を行うかホワイトニング・矯正歯科といった自由診療に力を入れる方針があります。それ以外に給料が上がる要素としては、一般企業と同じような昇給の仕組みを持っている場合です。また少数ですが歩合制を導入している歯科医院もあります。報酬を多く得られる可能性のある医院というのは、そのような仕組みを持つ歯科医院といえるでしょう。
まとめ
今回は「応募者の価値を下げない」をテーマに転職活動で気をつけるポイントをまとめました。自分自身の価値をアピールしながら、マイナス評価を避ける「守り」の意識も大切です。 人材不足が続いていますので、求人は多数ありますが自分の希望に近いところで働きたい人がほとんどです。人間関係が良好、家から近い、衛生士業務中心、社会保険完備など人気条件の医院は応募が集中します。マイナスの要素を減らして不安のない転職活動を進めていただけたらと思います。