歯科衛生士「履歴書の志望動機」の書き方、具体例をもとに解説 教えてグッピー | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー
2025年1月15日更新

歯科衛生士「履歴書の志望動機」の書き方、具体例をもとに解説

歯科衛生士の履歴書の志望動機

歯科衛生士として描いている将来のビジョンや、仕事に対する情熱を的確に伝える履歴書と志望動機は、採用担当者にとって人材を見極めるためにとても重要です。この記事では、履歴書と志望動機の効果的な書き方を詳しく解説します。

履歴書の基本構成と書き方

履歴書の基本項目

履歴書には、基本的に以下の項目を含めます。

  • 氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • 生年月日
  • 学歴
  • 職歴
  • 資格・免許
  • 志望動機
  • 自己PR

個人情報の書き方

氏名、住所、連絡先などの個人情報は、正確かつ明瞭に記載しましょう。電話番号やメールアドレスなどの連絡先は、スマートフォンでこまめに確認ができるものを記載しておくことをおすすめします。

学歴・職歴の記入方法

学歴は中学校卒業から、職歴はこれまでの経歴を時系列順にすべて記載します。学歴には学部や学科名、職歴には所属部署や雇用形態、業務内容なども記載します。また、勤務期間が短い場合にも、すべての職歴を正確に記入する必要があります。

資格・免許の書き方

歯科衛生士免許や自動車免許など、免許を先に記載します。そのほかに資格を取得している場合には、記載した免許の後に取得資格を正式名称で記載していきます。歯科衛生士免許の受験を控えている場合には、「2025年3月 歯科衛生免許取得見込み」というように予定を記載しておきましょう。

志望動機欄の基本構成

志望動機欄は、以下の三部構成で書くとわかりやすく要点を伝えることができます。

  • 導入:なぜその歯科医院で働きたいと思ったのか
  • 理由:具体的な経験や背景
  • 結論:その歯科医院に対し貢献できること

歯科衛生士としての志望動機の書き方

志望動機を書く前の準備

まずは、自分の経験やスキルを整理し、歯科衛生士としてどのような経験を積んできたのか、その経験やスキルを今後どのように活かしていきたいかを考えましょう。

さらに、志望動機は応募先の歯科医院ごとに作成することが大切です。「どの歯科医院にも当てはまることを書いている」「履歴書を使いまわしているのでは?」と思われないよう、その歯科医院で働きたい理由を明確にしましょう。そのためには、応募先の歯科医院の規模や診療方針、得意とする診療内容、診療における取り組みなどをリサーチしておくことが大切です。

志望動機の基本構成:導入、理由、結論

志望動機は、以下の三つの部分で構成されます。

  • 導入:なぜその歯科医院で働きたいと思ったのか
  • 理由:具体的な経験や背景
  • 結論:その歯科医院に対し貢献できること

自己分析の重要性

自己分析を行うことで、自分の強みや弱みを把握しましょう。強みや弱みを把握することは、自分自身のこれからのキャリアを描くうえでのヒントにもなりますし、面接で質問が来た際に返答するための準備にもなります。強みや弱みはそれぞれ複数ある場合がほとんどかと思いますので、応募先の歯科医院の特徴や方針に合わせて、何をどう伝えるかを決めるようにしましょう。

効果的な志望動機の書き方

導入部分:なぜその歯科医院で働きたいと思ったのか

この部分では、自分がその歯科医院で働きたいと思ったきっかけや動機を明確に述べます。医院のHPを確認するのはもちろん、可能であれば医院見学なども行い、その歯科医院の特徴を把握しましょう。

そのうえで、その歯科医院のどのような点に魅力を感じ応募したのかを、具体的に記載しましょう。医院への理解度と熱意をどれだけ伝えられるかが重要です。

理由部分:具体的な経験や背景

ここでは、その歯科医院を志望するに至った経験や背景を具体的に説明します。できるだけ具体的なエピソードを盛り込むことで、志望動機の説得力を上げることができます。

結論部分:その歯科医院に対し貢献できること

最後に、これまでの経験や持っているスキルを活かし、応募先の歯科医院にどのような貢献ができるのかを記載します。導入部分で記載した志望理由と関連のある事柄を記載すると、医院とのマッチ度を高めやすくなります。「自分を採用すると、医院にとってどのようなメリットがあるのか」をイメージしてもらえるような内容を記載しましょう。

また、入職後のキャリアビジョンを記載するのもおすすめです。「認定歯科衛生士を取得して専門性を極める」「リーダー職を目指し、後輩の育成に注力する」など、どのようなキャリアを描いているのかを伝えれば、意欲をより感じてもらいやすくなります。

注意すべきポイント:嘘を書かない、ポジティブな表現を使う

志望動機には、嘘を書かないようにしましょう。また、ネガティブな印象を与える内容、表現は避けることが大切です。前職を辞めた理由などのマイナスな表現になりやすい内容を記載する場合には、できるだけポジティブな表現を使うことで、前向きな印象を与えることができます。

志望動機の具体例

新卒の場合の志望動機の例

新卒の場合には、歯科衛生士としての勤務経験がありません。そのため、熱意や今後のビジョンを中心に志望動機を組み立てていきましょう。

「私が貴院を志望したのは、「おいしい食事と楽しい会話を、長く楽しんでいただける治療を」という思いに共感したからです。私の曾祖母は長年入れ歯を使っていますが、まるでもともとあった歯のようにフィットするとのことで、90歳を超えた今でも友人との食事や運動を楽しんでいます。そして、1、2カ月に一度の歯科検診の時間をとても楽しみにしています。

貴院を見学した際に、ご高齢の方々がとても楽しそうに先生や歯科衛生士などと話されていた姿が曾祖母の姿と重なり、強く印象に残りました。また、スタッフの方々が皆笑顔で、患者さまの気持ちに寄り添った対応をしているとも感じました。貴院の一員として、通院するのが楽しくなるような、長く健康をサポートできる歯科衛生士を目指したいと思っています。」

転職者の場合の志望動機の例

転職者の場合には、これまでの経験やスキルで貢献できることをしっかりと伝えることが大切です。また、転職理由や回数などに関して、マイナスイメージを与えないように気をつけましょう。

「歯科衛生士として経験を積む中で、「虫歯や歯周病になる前に適切なケアを提供し、長く健康をサポートしたい」との思いが強くなり、予防歯科に力を入れている貴院を志望いたしました。前職で培った、患者さま一人ひとりに応じたケアプランの作成・提供のスキルを貴院でも活かしながら、研修や勉強会に参加し専門性を高めていきたいと考えています。」

未経験からのキャリアチェンジの場合の志望動機の例

社会人経験があり、歯科衛生士経験がないという場合には、前職の経験やスキルをどのように活かすか、また、なぜキャリアチェンジをしたのかをわかりやすく伝えましょう。

「歯科助手として働く中で、より専門性の高い業務に携わりたいと思うようになり、歯科衛生士免許を取得しました。貴院を志望したのは、カウンセリングを重視し、一人ひとりの患者さまに十分な時間を取って診療を行っていることに魅力を感じたからです。歯科助手時代に培ったコミュニケーション能力やホスピタリティの精神を活かし、患者さまと信頼関係を築きながら貴院で活躍したいと考えております。」

パートタイム希望の場合の志望動機の例

パートタイムでの勤務を希望している場合には、その理由をネガティブな印象を与えないように伝えることが大切です。また、「すぐにやめてしまうのでは?」と思われないよう、積極性をアピールしましょう。

「出産を機に前職を退職しましたが、息子が小学校に入学し子育てが落ち着いてきたため、復帰したいと考えております。また、子育てを経験する中で、幼いころからのデンタルケアがとても重要だと感じるようになりました。そのため、小児歯科に力を入れている貴院で働きたいと考えております。前職で培った経験と子育て経験をもとに、子どもたちや保護者の方々が安心して受けられる歯科医療のサポートができればと考えています。パートタイムではありますが、長期的かつ積極的に働いていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。」

履歴書を強化するためのポイント

具体的なエピソードを盛り込む

志望動機には、具体的なエピソードを盛り込みましょう。応募先の歯科医院に対して感じている魅力、自身の経験・スキル、その歯科医院に対し貢献できることなど、すべてにおいて具体性を意識すると、より説得力のある志望動機を作成することができます。

志望する歯科医院やクリニックの特徴に合わせる

どんなに熱意のこもった志望動機であっても、応募先の歯科医院の方針や特徴にマッチしていなければ採用にはつながりません。その歯科医院のことをよく調べ、特徴をとらえた志望動機を作成しましょう。

面接で志望動機を伝えるコツ

面接前の準備:志望動機を暗記しない

志望動機の文章を丸々暗記して話そうとすると、相手に熱意が伝わりづらくなったり、間違えた際に頭が真っ白になったりする可能性があります。また、履歴書に書かれていることは採用担当者はすでに見ています。そのため、志望動機を端的にまとめたうえで、必要に応じてエピソードや経験に補足を加えて話すようにしましょう。

面接での話し方:自信を持って、具体的に話す

自信を持った話し方は、採用担当者に安心感と説得力を与えます。自信が持てないという場合でも、「背筋を伸ばす」「笑顔で話す」「採用担当者と自然なアイコンタクトをとる」「ハキハキと、ゆっくりめに話す」といったことに気を付けると、自信を持った印象になります。

面接官の質問に対する柔軟な対応

歯科衛生士は、患者さまを相手に業務を行う職業のため、柔軟な対応ができる人柄が求められます。そのため、面接時に意図していなかった質問や返答に困る質問があった場合にも、黙りこくってしまったり、顔を曇らせてしまったりしないように気をつけましょう。もしそのような質問があった場合には、「少し考えさせてください」と時間をもらったり、わからないと正直に伝えたりするといいでしょう。また、あいまいな返答やずれた返答をしてしまった場合には、謝罪して訂正をしましょう。そのほうがその後の面接を落ち着いて進めることができますし、採用担当者に誠実さや信頼感を与えることができます。

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