歯科技工士の国家試験【2025年】日程、これまでの合格率や難易度
日程、合格率、難易度
歯科技工士国家試験は、歯科技工士免許を取得するための国家試験です。年1回、2月後半の日曜日に実施され、合格発表は3月下旬です。2025年の試験日は2月16日(日)です。
歯科技工士国家試験には受験資格があり、受験するためには指定の歯科技工士養成学校を卒業する必要があります。試験会場は、全国5都道府県に設置されます。試験はマークシート方式の学科試験と歯科技工の実技試験も課されます。
合格率は国家試験の中でも高い方で、2024年の合格率は95.7%(835人中799人が合格)でした。
歯科技工士国家試験
試験日 | 年1回2月下旬 |
---|---|
受験資格 | 歯科技工士養成施設のカリキュラムを修業し卒業 |
受験料 | 30,000円 |
試験会場 | 全国5都道府県に設置 |
合格発表 | 3月中旬 |
合格基準 | 実地・学説、それぞれで6割以上の得点 (科目群ごとの最低得点の規定あり) |
合格率 | 2021年:95.0% 2022年:95.8% 2023年:90.7% 2024年:95.7% |
目次
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歯科技工士の資格を取得するには
歯科技工士になるには、歯科技工士国家試験に合格することが必要です。歯科技工士国家試験には、受験資格が必要で、指定された歯科技工士養成学校を卒業することで得られます。歯科技工士の養成学校は、2年制の専門学校が最も多く、そのほかに4年制の大学や2年制の短期大学、3年制の専門学校なども少数あります。学校を卒業していれば、年齢や性別の制限はありません。
歯科技工士の資格を取得するには
受験資格
歯科技工士国家試験を受験するためには、指定の歯科技工士養成学校を卒業する(卒業見込み含む)必要があります。歯科技工士養成学校には、2年制か3年制の専門学校、2年制の短期大学、4年制の大学があります。どの学校でも受験資格の面で差はありません。
外国の歯科技工士養成学校を卒業した人や外国で免許を取得した人、歯科医師国家試験の受験資格を持つ人も受験することができます。
国家試験
国家試験は年1回、2月後半の日曜日に行われます。合格発表は3月の下旬です。午前には「実地試験」として実技試験が行われ、午後は「学説試験」として4択でのマークシート方式の試験が行われます。試験時間はそれぞれ2時間ずつです。
歯科技工士国家試験は、2016年から国が実施する全国統一の試験となっています。それまでは養成学校がある都道府県が執り行っていました。試験日や試験地などは前年の9月に正式発表されます。
【2025年】歯科技工士国家試験の概要
2025年2月に実施の歯科技工士国家試験の概要を説明します。試験は、2025年2月16日(日)に東京都や大阪府など5都道府県で実施されます。 実技とペーパーテストの両方が課されます。合格発表は3月26日(水)午後2時から。指定試験機関である一般財団法人歯科医療振興財団のホームページで確認できます。
試験日
2025年実施の歯科技工士国家試験は、2025年2月16日(日)に実施。試験時間は、午前・午後にそれぞれ2時間ずつです。
試験会場
北海道、宮城県、東京都、大阪府、福岡県の5都道府県で実施されます。大学や専門学校などが会場となります。
合格発表
2025年(令和6年度)の歯科技工士国家試験の合格発表は、3月26日(水)午後2時です。指定試験機関である一般財団法人歯科医療振興財団のホームページで、受験地ごとに受験番号が掲載されます。
解答発表
国家試験の正答は合格発表と同時に発表されます。一般財団法人歯科医療振興財団で確認できます。出題が不適切であったり誤りがあったりした場合には、採点除外や全員正解などの処置がとられることがあります。試験後には、SNSなどで解答速報が出回ることもありますが、非公式のものです。
受験料
受験料は30,000円です。指定試験機関である一般財団法人⻭科医療振興財団が指定する郵便局、または銀行の口座に、所定の5連式振込用紙を用いて振り込みます。受験書類が受理された後は、受験を取りやめても受験手数料は返還されません。
受験手続き
受験手続きをするには、受験願書と写真、卒業証明書か卒業見込証明書などが必要になります。
令和6年度歯科技工士国家試験(2025年実施)の受験手続き日程
受験概要発表 | 2024年9月上旬 |
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各学校への願書配布時期 | 2024年9月下旬 |
願書等受験書類の受付期間 | 2024年12月2日(月)〜12月6日(金) |
受験票の交付 | 2025年1月24日(金) |
試験 | 2025年2月16日(日) |
合格発表 | 2025年3月26日(水)午後2時 |
受験書類 | ・受験願書 ・写真 ・卒業証明書または卒業見込証明書 (歯科医師国家試験受験資格者や、外国の歯科技工士学校の卒業生や免許取得者は、各自必要な認定書や証明書) |
試験科目・出題数・試験時間
試験内容は、学説試験(マークシートによる学科試験)と実地試験(実技試験)にわかれます。学説試験の科目は「歯科理工学」「歯の解剖学」「顎口腔機能学」「有床義歯技工学」「歯冠修復技工学」「矯正歯科技工学」「小児歯科技工学」「関係法規」の8科目です。
実地試験は、歯科技工の実技試験です。試験時間はそれぞれ2時間ずつ、学説試験は4択問題が80問出題されて1問1点、実地試験は3課題が出題され、1課題30点です。
試験委員
試験委員は、決められた試験基準を踏まえて問題を作成します。2025年実施の歯科技工士国家試験の試験委員は、委員長1名、副委員長1名、委員41名で構成。厚生労働省のホームページで委員名簿を確認することができます。
国家試験の合格率
歯科技工士国家試験の合格率は非常に高く、ほとんどの年で95%を超えています。
2024年に実施された試験では、受験者835人中799人が合格、合格率は95.7%でした。合格基準は、実地試験と学説試験でそれぞれ60%以上の得点です。学説試験では、科目群ごとに最低得点基準も設定されています。
合格基準
歯科技工士国家試験の合格基準は、学説試験(1問1点で合計80点満点)で48点以上、実地試験(1課題30点で合計90点満点)で54点以上と、それぞれ60%以上の得点が必要です。さらに、学説試験では基礎科目群と専門科目群にわかれ、それぞれの科目群で30%以上の得点をしていることが合格の条件となっています。
試験種別 | 科目 | 配点と合格基準 | ||
---|---|---|---|---|
実地試験 | 3課題を出題 1課題30点、合計90点満点 合格基準は54点以上 | |||
学説試験 | 基礎科目群 | 歯科理工学 歯の解剖学 顎口腔機能学 関係法規 | 合計80問 1問1点、合計80点満点 合格基準は48点以上 | 30%以上の得点が必要 |
専門科目群 | 有床義歯技工学 歯冠修復技工学 矯正歯科技工学 小児歯科技工学 | 30%以上の得点が必要 |
合格者数と合格率
歯科技工士国家試験の合格率は、全国統一の国家試験になって以降、非常に高い合格率となっています。2023年こそ90.7%でしたが、近年は約95%で推移しています。近年は毎年約800人の歯科技工士が誕生しています。
歯科技工士国家試験合格者数と合格率
一般財団法人歯科医療振興財団ホームページより
難易度
歯科技工士国家試験は最も低かった年で90.7%と、国家試験の中でも高い合格率です。歯科技工士養成学校で、カリキュラムをきちんと受講していれば、合格することは特別難しくありません。
受験者数の推移
受験者数の推移を見ると、受験者数は減少傾向にあり、2020〜2024年では800~900人が続き、2024年の受験者は835人でした。
歯科技工士国家試験受験者数
厚生労働省発表資料より
国家試験の勉強方法
国家試験に合格するためには、学校のカリキュラムをしっかり受講することが基本ですが、出題の傾向などを知って受験対策をすることも必要です。多くの受験生は、過去に出た問題に数多く触れることで出題傾向に慣れて、時間内に取りこぼしなく解答する練習をしています。
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国試問題集
国試過去問題集は、過去に出題された問題が集まっていて、出題傾向や形式、自分の苦手な分野を知ることができます。実施回別に編集されているもの、出題分野別に編集されているものなど、さまざまあります。
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