【2024年最新版】柔道整復師になるには?資格・仕事内容・年収・必要なスキルまとめ 教えてグッピー | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー
2024年10月30日更新

【2024年最新版】柔道整復師になるには?資格・仕事内容・年収・必要なスキルまとめ

柔道整復師になるには、柔道整復師国家試験に合格する必要があります。試験には受験資格が定められています。指定の柔道整復師養成校を修了したうえ、卒業判定を受けるために柔道整復研修試験財団が実施する柔道実技柔道整復実技に関する認定実技審査に通過することで資格が得られます。

柔道整復師の国家試験は、年に1回3月上旬に実施されます。合格のためには、必修問題で8割以上、一般問題で6割以上の正答率が求められます。2022年の試験の合格率は62.9%でした。

柔道整復師になるには

今回の教えてグッピー柔道整復師では、柔道整復師国家資格を取得する方法や柔道整復師の仕事内容、給料などについて解説します。

柔道整復師に必要な資格・試験

柔道整復は武術の治療法に由来する技術です。明治以降は衰退の危機がありましたが、西洋医療の知見も取り込みつつ紆余曲折を経て、1993年に国家資格となりました。柔道整復師になるには、柔道整復師養成校を卒業し、受験資格を取得したうえで国家試験に合格する必要があります。国家試験そのものは筆記のみで実技科目はありませんが、養成校の卒業のためには認定実技審査を通過することが必須になります。

柔道整復師 国家試験合格者数と合格率

厚生労働省発表資料より

柔道整復師を養成する大学・養成施設・学費

柔道整復師の養成機関として4年制の大学、3年制の短大、3〜4年制の専門学校があり、ほぼすべてが私立校です。学費については学校によって異なりますが、大学も専門学校も、入学金として20〜50万、授業料は年間120〜150万がおおよその相場です。また学校独自の奨学金制度が有する学校もありますので、ホームページなどで確認してみてください。

柔道整復師の就職先

柔道整復師の就職先には、整骨院、接骨院、病院、診療所、介護関連事業所、スポーツジムなどがあります。

整骨院・接骨院

整骨院・接骨院は、主に骨折や脱臼、捻挫といったけがに対して施術を実施します。病院ではありませんので、手術、注射、投薬などは用いません。

病院・診療所

病院や診療所の整形外科やリハビリテーション科で働きます。医師や理学療法士と一緒に患者のリハビリを支援します。医師や看護師、あん摩マッサージ指圧師などさまざまな人材が集まるだけに、日々勉強すべき要素も豊富です。

スポーツジム・実業団

最近は、スポーツジムでフィットネストレーナーとして勤務する例もあるようです。フィットネストレーナーに柔道整復師の資格が必須なわけではないため、必ず募集しているわけではありません。また実業団でプロスポーツ選手のトレーニング指導やフィジカルケアを担当するようなケースも知られていますが、キャリアを十分に積み重ねた上で個人的ながりによって就業する場合がほとんどで、新卒直後にこうした仕事に就くことは現実的ではないでしょう。

柔道整復師の仕事内容

柔道整復師の仕事は、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷といった外傷に対して、整復や固定といった操作による治療です。整復とは骨折や脱臼によってずれてしまった骨の位置を正常な位置に戻す操作です。また固定とは、治癒を促すために包帯やテーピングなどによって患部を固定する操作です。医療行為は専ら医師の判断に基づいて実施されますが、柔道整復師は応急処置が必要な際には単独で骨折・脱臼の整復固定が許可されています。

柔道整復師の月給・年収・賞与(ボーナス)

柔道整復師の平均年収は約423万3,700円、月給では約29万9,800円、平均賞与は約63万6,100円になります。厚生労働省の賃金構造基本統計調査における「その他の保健医療従事者」に基づいています。柔道整復師を含む、他の職種も含めた統計であることに留意してください。

柔道整復師の給与相場

柔道整復師の給料相場
年収459万2,600円
月給31万8,500円
賞与・ボーナス77万600円
初任給21万5,000円
時給1,645円

「令和5年賃金構造基本統計調査」より

柔道整復師の適性・向いている人

柔道整復師に向いている人はどんな人でしょうか。柔道整復師として活躍するのであれば、コミュニケーションスキルや手先の器用さといった素養はきっと役に立つはずです。現時点でこうしたスキルが苦手であっても、苦手を得意にできるよう、今からでも日々の生活における意識を変えてみるといいかもしれません。

コミュニケーション能力

柔道整復師は医療関連職ですので、患者と良好な関係を築くことは非常に重要です。患者との対話に基づいて症状や痛みの原因を突き止めて適切な処置を施しますが、患者は自分の筋肉や骨について詳しい知識がない場合がほとんどです。またいくら相手が柔道整復師であっても、多くの人は自分の体を触られることに大なり小なり抵抗を持つものです。こうした患者を相手に適切な処置を施すためには、短い時間で信頼関係を築き、リラックスしてもらえるようなコミュニケーションスキルが大切になります。

手先が器用

手先が器用で細かい作業の好きな人は柔道整復師に向いているかもしれません。そもそもあまり道具を使わず、自分の手指を用いる技術です。またギプスや包帯、テーピングなどの処置を施す固定は、文字通りしっかりと固定する必要があります。患者によって患部や体格、症状などが違いますので、適切に固定するためには細かい調整が必要な場合もあります。