ケアマネジャー(介護支援専門員)の給料、賞与(ボーナス)年収、時給
ケアマネジャーの給料は、2023年実績で平均年収が421万6,200円、各種手当込みで月給は29万7,100円です。これに加えて65万円ほどの賞与がつきます。初任給の平均は18万9,800円と一般大卒の初任給の平均以下となります。アルバイトやパートの場合、平均時給は1,801円です。
ケアマネジャーの給料相場 | |
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年収 | 421万6,200円 |
月給 | 29万7,100円 |
賞与・ボーナス | 65万円 |
初任給 | 18万9,800円 |
時給 | 1,801円 |
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より
目次
ケアマネジャーの年収
ケアマネジャーの2023年の平均年収は421万6,200円です。規模別に見ると、1,000人以上の規模の組織が一番高い給料となっています。年齢別推移をみると、初年目から大幅な上昇はないものの、50代前半まで堅実に上がり続けます。50代後半以上になると緩やかに下降しますが、60~70代も十分に活躍できる職種だといえます。
規模別の年収
ケアマネジャーの年収を勤務先の規模別に比べた結果、施設の規模が大きくなるにつれて年収も上昇するという結果が見られました。
具体的には、従業員が5~9人規模の施設では370万7,600円、従業員が10~99人規模の施設では400万1,100円、従業員が100~999人規模の施設では431万2,100円、従業員が1,000人以上の施設では446万2,500円です。
しかし、調査を行う年によっても差があるため、収入は施設規模より個人の(ケアマネジャー資格を取る前の)基礎資格や、スキルにより変動する部分が大きいといえるでしょう。
勤務先規模別 ケアマネジャーの年収
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より
年齢別
年収を年齢別でみると、「20~24歳」が255万円で、その後年齢とともに上昇しますが、50代後半からは下降することが多いようです。年収が最も高い年代は「50~54歳」で446万1,700円でした。
ケアマネジャーになるまでに積んできたキャリアや基礎資格によって、ベースとなる年収は人それぞれです。ケアマネジャーになったあとも、ケアプランの作成能力やパソコン能力など、実務に必要なスキルを身に着けていくことで年収アップが見込めるでしょう。
また、50代以降に年収の下降が見られるものの、70代でも319万7,400円と一定の水準を保っています。デスクワークや会議参加、管理系業務も多いため、身体を動かす業務と比べると高齢となっても続けやすい仕事と考えられます。
ケアマネジャーの年収
年齢 | 年収 |
---|---|
20~24歳 | 255万円 |
25~29歳 | 318万2,200円 |
30~34歳 | 353万2,700円 |
35~39歳 | 412万1,300円 |
40~44歳 | 443万100円 |
45~49歳 | 433万7,700円 |
50~54歳 | 446万1,700円 |
55~59歳 | 411万2,400円 |
60~64歳 | 408万3,300円 |
65~69歳 | 379万6,500円 |
70歳~ | 319万7,400円 |
厚生労働省「令和5年金構造基本統計調査」より
平均年収の推移
ケアマネジャーの直近10年間の平均年収は増加傾向となっています。特に試験の受験資格が変更になった2018年からは平均年収が380万円台に入り、2023年は最高の421万6,200円となりました。 2018年からケアマネジャーになるためのハードルが高くなったことにより、高いスキルが求められる仕事として市場価値も高まり、平均年収が引き上げられたと考えられます。
ケアマネジャー年収推移
厚生労働省 各年度の「賃金構造基本統計調査」より
ケアマネジャーの初任給
2022年卒のケアマネジャーの初任給は18万9,800円でした。 (厚生労働省のデータより、20~24歳かつ経験年数0年目で算出、労働者数2人)
一般企業の平均である22万5,457円と比べると低めの額です。賞与・ボーナスを合わせた年収は250万3,200円となりました。しかし、未経験からすぐにケアマネジャーになる人はいないためか、経験年数0年目の賞与についてはデータのブレが大きく、調査対象者が少ないため参考値としてご覧ください。
また、同じ経験年数0年目でも30~34歳は初任給27万4,000円、40~44歳は初任給22万9,200円でした。所定内給与額、年間賞与その他特別給与額ともに金額の差が激しいことから、初任給は年齢ではなく、あくまでケアマネジャーになる前の職種やスキル、就職する企業に左右されるものと言えるでしょう。
ケアマネジャーの初任給
ケアマネジャーの初任給 | |
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年収 | 250万3,200円 |
月給 | 18万9,800円 |
賞与・ボーナス | 22万5,600円 |
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」20~24歳かつ経験年数0年目で算出
ケアマネジャーの月給
ケアマネジャーの2023年の月給は、基本給と各種手当を含めると29万7,100円です。手当は10,000円〜11,000円程度です。
また事業規模別に見ると、5~9人規模の施設が最も平均年齢と勤続年数が低く、その他の規模では大きな差は見られませんでした。その一方で、手当込みの月給が最も高額なのは1,000人以上の事業規模ではあるものの、規模別で大きな違いはないという結果になっています。
ケアマネジャーの月給
組織規模 | 5~9人 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
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月給 (手当込み) | 29万2,300円 | 28万5,800円 | 30万1,200円 | 31万7,400円 |
月給 (手当含まず) | 29万2,000円 | 27万6,900円 | 29万800円 | 29万8,200円 |
平均年齢 | 46.3歳 | 53.2歳 | 51.8歳 | 51.3歳 |
勤続年数 | 6.9年 | 9.6年 | 11.4年 | 10.8年 |
厚生労働省「令和5年金構造基本統計調査」より
ケアマネジャーの賞与・ボーナス
ケアマネジャーの賞与は、従業員が10人以上いる事業所の平均で年65万1,000円です。規模別に見ると、5~9人規模では約20万円、10〜99人規模では約57万円、100〜999人規模では約70万円、1,000人以上の規模では約65万円です。
10人以上の従業員を抱える事業所では大きな差はないものの、従業員が5~9人の事業所ではその平均の3分の1以下という結果になっています。
ケアマネジャーの賞与・ボーナス
組織規模 | 5~9人 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
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賞与・ボーナス | 20万円 | 57万1,500円 | 69万7,700円 | 65万3,700円 |
平均年齢 | 46.3歳 | 53.2歳 | 51.8歳 | 51.3歳 |
勤続年数 | 6.9年 | 9.6年 | 11.4年 | 10.8年 |
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より
ケアマネジャーの時給
アルバイト・パート等、短時間労働におけるケアマネジャーの平均時給は1,801円で、一般的なパートの時給よりは高額です。また、その他の社会福祉専門職業従事者の平均時給は1,369円でした。ケアマネジャーは専門資格が必要かつ管理業務も担うぶん、一般介護職員と比較して高時給の仕事と言えるでしょう。
公務員の給与
公務員の給与は勤務する自治体や施設によりさまざまです。公務員としてのケアマネジャー募集は、各市区町村の役所や、公営の病院・介護施設などで随時行っているため、求人票を確認しましょう。 なお、多くの場合は嘱託職員(非正規雇用)となるものの、収入や休日などの面では一般企業より安定性が高いと言えるでしょう。
手当・福利厚生
通勤手当、時間外手当(残業手当)以外にも、会社や施設によってケアマネジャーの資格手当、家賃補助などの住宅手当、役職手当、皆勤手当などがあります。手当の金額は月1万円〜2万円程度です。手当がまったくない施設から数万円ある施設まで、非常に幅が大きいため、給与重視であれば求人を見る際に注視しましょう。 多くの職場で社会保険が完備されていますが、非常勤の場合はその限りではないため、事前に確認することをおすすめします。