介護福祉士の国家試験【2025年】日程、受験料、合格率/過去問アプリも無料公開
介護福祉士国家試験は、介護福祉士免許を取得するための国家試験で年1回、1月下旬に実施されます。介護福祉士国家試験の受験資格や試験内容、合格率、難易度などを解説します。
2024年の介護福祉士国家試験の受験者数は、74,595人、合格者数61,747人、合格率は82.8%でした。
介護福祉士国家試験
試験日 | 年1回 1月下旬 |
---|---|
受験資格 | 実務経験ルート、福祉系高校ルート、養成施設ルート、経済連携協定(EPA)ルート |
受験料 | 18,380円 |
試験会場 | 筆記試験(全国35 試験地) |
合格発表 | 3月下旬 |
合格基準 | 6割以上の正解 |
合格率 | 約70~80% |
今回の 教えてグッピー介護福祉士 では、介護福祉士国家試験(2025年)の概要や、例年の合格率、難易度などについて見ていきます。
目次
介護福祉士の資格を取るには
介護福祉士国家試験は年に1度、1月末ごろに行われます。
2017年度からは指定の介護福祉士養成施設の卒業生に受験が義務づけられました。受験資格を得るには大きく4つのルートがあり、試験内容は筆記試験です。
受験資格
介護福祉士国家試験の受験資格を得るルートは大きく4つに分かれます。
介護施設などで介護業務に従事した経験がある人向けの実務経験ルート、福祉系高校を卒業する福祉系高校ルート、介護福祉士養成施設を卒業する養成施設ルート、経済連携協定(EPA)ルートです。
介護福祉士国家試験の試験内容
介護福祉士国家試験は筆記試験です。1問1点で125問、試験科目は生活支援技術や認知症の理解など11科目による構成です。
介護福祉士国家試験【2025年】概要
2025年1月に実施される第37回介護福祉士国家試験の概要です。試験は、2025年(令和7年)1月26日(日)に、東京都や大阪府など全国の35都道府県で実施されます。合格発表は3月24日(月)午後2時です。 試験は午前と午後で合計220分です。出題数は125問で、介護福祉士として働くために必要な知識に関する問題が幅広く出題されています。受験料は18,380円です。
試験日
2025年に実施される介護福祉士国家試験は、第37回(令和6年度)試験です。試験日は2025年(令和7年)1月26日(日)です。
試験地・試験会場
試験地は、北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県。全国35試験地で行われます。受験申込の段階で住んでいる都道府県を問わず好きな試験地を選べますが、試験会場の指定はできません。受験票に記載された試験会場で、試験を受けます。
合格発表
第37回介護福祉士国家試験の合格発表は、2025年(令和7年)3月24日(月)の14時です。公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページに、合格者の受験番号が記載されます。また、2025年(令和7年)3月24日(月)に結果通知が、普通郵便の封書またははがきで発送されます。
解答発表
他の国家試験と同じく社会福祉士国家試験の解答は、合格発表と同じ日に発表され、厚生労働省ホームページや公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページで確認できます。
また試験後は、予備校などがインターネット上に解答速報を発表する場合がありますが、あくまでも非公式なものです。出題ミスや採点除外による全員正解などの要因で、実際の点数と異なる結果が出る場合もあるため、参考程度にとどめましょう。
受験料
受験料は18,380円です。受験手数料は、指定の払込票を使用して期日までに支払います。払込受領証の原本を専用の用紙に貼り、受験申込書など必要書類とあわせて提出します。
受験手続き
受験手続には、受験申込書や受験手数料払込受領書貼付用紙、受験用写真等確認票といった受験書類が必要です。そのほか、受験資格を満たす4つのルートに合わせて、必要書類が異なりますので、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページ等で確認しましょう。
介護福祉士国家試験(2025年)の受験手続き日程
官報公告で受験概要発表 | 7月上旬~中旬 |
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受験概要発表 | 2024年(令和6年)8月7日(水)~2024年(令和6年)9月6日(金) |
願書等受験書類の受付期間 | 2024年(令和6年)8月7日(水)~2024年(令和6年)9月6日(金) |
受験票の交付 | 2024年(令和6年)12月6日(金)発送 |
筆記試験 | 2025年(令和7年)1月26日(日) |
筆記試験合格発表 | 2025年(令和7年)3月24日(月)14時 |
合格発表 | ・受験申込書 ・受験手数料払込受領証貼付用紙 ・写真 そのほか、各受験資格の区分に応じて必要書類(実務経験証明書 や卒業証明試験科目・出題数・試験時間書が必要) |
試験科目・出題数・試験時間
試験科目は、「人間と社会」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」「介護」の4つの領域と総合問題があり、実際に働くために必要とされる知識が出題されます。出題形式はマークシートによる選択式回答となります。試験日の午前と午後に行われ、午前63問、午後62問の計125問です。
日時 | 領域 | 出題内容 | |
---|---|---|---|
2025年(令和7年) 1月26日(日) | 10:00~11:40 (1時間40分) | ||
人間と社会 | 人間の尊厳と自立 | ||
人間関係とコミュニケーション | |||
社会の理解 | |||
こころとからだのしくみ | こころとからだのしくみ | ||
発達と老化の理解 | |||
認知症の理解 | |||
障害の理解 | |||
医療的ケア | 医療的ケア | ||
13:35~15:35 (2時間) | |||
介護 | 介護の基本 | ||
コミュニケーション技術 | |||
生活支援技術 | |||
介護過程 | |||
総合問題 | 総合問題 |
試験委員
試験委員の構成は、委員長1人、副委員長8人、委員46人です。厚生労働省のホームページにて確認できます。
介護福祉士国家試験【2024年】難易度・合格率
2024年(第36回)の介護福祉士国家試験の受験者数は、74,595人、合格者数61,747人、合格率は82.8%でした。
合格率として第1回は23.2%、徐々に上昇し2019年度では73.7%を記録しました。ただし、受験資格として2017年から実務者研修の修了が条件に追加されています。
介護の質が求められるなか、受験資格として幅広い知識や技術の習得が必要です。
合格基準
実技試験の合格基準は、課題の総得点の60%程度を基準として、課題の難易度で補正した点数以上を得点した場合に合格となります。
筆記試験の合格基準は総得点の60%程度で、問題の難易度によって補正されます。そのため、通常は75点程度がボーダーラインですが、72点や77点となった回もありました。また、11あるすべての科目で最低1問は正解が必須条件もあります。
合格率・合格者数の推移
第1回の合格率は23.2%でしたが2019年度は73.7%を記録しました。10年ほどの間で合格率は2009年に50%前後、2012年から60%前後となり、2017年以降は70%前後で推移。
2024年は82.8%となり上昇傾向が続いています。
介護福祉士国家試験 合格者数と合格率
厚生労働省発表資料より
難易度
介護福祉士国家試験の合格率は年々上がっています。難易度が下がっているように見えますが、実際は2017年から介護福祉士国家試験の受験資格として実務者研修の修了が必須となったため、全体的に受験までのハードルが上がりました。
受験者数の推移
介護福祉士国家試験の受験者数は、試験の開始から年々上昇を続け、2008年では大幅に伸びました。その後14万人から15万5,000人ほどを推移していましたが、実務者研修が受験資格として加わった2017年は半減し、その後6万人~7万人の間で推移しています。
介護福祉士国家試験 受験者数
厚生労働省発表資料より
介護福祉士国家試験の勉強方法
介護福祉士国家試験に合格するためには、そのための対策が必要になります。特に、働きながら介護福祉士をめざす実務経験ルートでの受験者は、国家試験の勉強のために教材を揃えたり、学校に通ったりする必要が出てきます。学生も学校の通常の勉強にプラスして国試対策の勉強をするほうが合格確率は高まりますし、学校の授業の一環で国試対策が行われることもあります。予備校などの講座の他、過去問集を繰り返し解いて実力をつけていくことが一般的な方法です。最近は、過去の問題を解いて学習できるアプリもリリースされ、受験生の役に立っています。
国試過去問題集
国試過去問題集は、過去に実際に出た問題を集めています。国試対策の勉強を始めたばかりのときには、出題傾向や形式を知ることに役立ち、自分の苦手な分野を発見し、勉強を効率的に進めていくときのヒントとしても使えます。国試直前の時期には、あやふやになっている知識を細かく確認していくのにも役立つので、勉強の初期からラストスパートまで活用しやすい教材です。 実施回別に編集されているもの、出題科目別に編集されているものなど、様々なものが発刊されています。
国家試験対策アプリ
国試対策にはアプリも便利です。スマートフォンのアプリは、移動の途中やちょっとしたすき間時間を有効に使って勉強することができます。書籍のようにかさばらず重くもないメリットがあります。学生はもちろん、介護の仕事をしながら資格取得をめざす人にも適した教材です。間違えた問題を絞り込んだり、他の学生の正答率がわかったりと、紙の本にはない機能も備わっています。