介護福祉士の国家試験【2024年】受験資格、合格率・難易度を調査
介護福祉士国家試験は、介護福祉士の国家資格を得るための試験です。毎年1月下旬に実施されます。
2024年の介護福祉士国家試験の受験者数は、74,595人、合格者数61,747人、合格率は82.8%でした。
介護福祉士国家試験
試験日 | 年1回 1月下旬 |
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受験資格 | 実務経験ルート、福祉系高校ルート、養成施設ルート、経済連携協定(EPA)ルート |
受験料 | 18,380円 |
試験会場 | 筆記試験(全国35 試験地) 実技試験(東京都、大阪府) |
合格発表 | 3月下旬 |
合格基準 | 6割以上の正解 |
合格率 | 約70~80% |
今回の 教えてグッピー介護福祉士 では、介護福祉士国家試験(2024年)の概要や、例年の合格率、難易度などについて見ていきます。
目次
介護福祉士の資格を取るには
介護福祉士国家試験は年に1度、1月末ごろに行われます。
2017年度からは指定の介護福祉士養成施設の卒業生に受験が義務づけられました。受験資格を得るには大きく4つのルートがあり、試験内容は筆記および実技試験です。
受験資格
介護福祉士国家試験の受験資格を得るルートは大きく4つに分かれます。
介護施設などで介護業務に従事した経験がある人向けの実務経験ルート、福祉系高校を卒業する福祉系高校ルート、介護福祉士養成施設を卒業する養成施設ルート、経済連携協定(EPA)ルートです。
介護福祉士国家試験の試験内容
介護福祉士国家試験は筆記および実技試験で構成されます。実技試験は実務者研修の修了者など免除される場合もあります。筆記試験は1問1点で125問、試験科目は生活支援技術や認知症の理解など11科目による構成です。
介護福祉士国家試験【2024年】難易度・合格率
2024年(第36回)の介護福祉士国家試験の受験者数は、74,595人、合格者数61,747人、合格率は82.8%でした。
合格率として第1回は23.2%、徐々に上昇し2019年度では73.7%を記録しました。ただし、受験資格として2017年から実務者研修の修了が条件に追加されています。
介護の質が求められるなか、受験資格として幅広い知識や技術の習得が必要です。
合格基準
実技試験の合格基準は、課題の総得点の60%程度を基準として、課題の難易度で補正した点数以上を得点した場合に合格となります。
筆記試験の合格基準は総得点の60%程度で、問題の難易度によって補正されます。そのため、通常は75点程度がボーダーラインですが、72点や77点となった回もありました。また、11あるすべての科目で最低1問は正解が必須条件もあります。
合格率・合格者数の推移
第1回の合格率は23.2%でしたが2019年度は73.7%を記録しました。10年ほどの間で合格率は2009年に50%前後、2012年から60%前後となり、2017年以降は70%前後で推移。
2024年は82.8%となり上昇傾向が続いています。
介護福祉士国家試験 合格者数と合格率
厚生労働省発表資料より
難易度
介護福祉士国家試験の合格率は年々上がっています。難易度が下がっているように見えますが、実際は2017年から介護福祉士国家試験の受験資格として実務者研修の修了が必須となったため、全体的に受験までのハードルが上がりました。
受験者数の推移
介護福祉士国家試験の受験者数は、試験の開始から年々上昇を続け、2008年では大幅に伸びました。その後14万人から15万5,000人ほどを推移していましたが、実務者研修が受験資格として加わった2017年は半減し、その後6万人~7万人の間で推移しています。
介護福祉士国家試験 受験者数
厚生労働省発表資料より
介護福祉士国家試験の勉強方法
介護福祉士国家試験に合格するためには、そのための対策が必要になります。特に、働きながら介護福祉士をめざす実務経験ルートでの受験者は、国家試験の勉強のために教材を揃えたり、学校に通ったりする必要が出てきます。学生も学校の通常の勉強にプラスして国試対策の勉強をするほうが合格確率は高まりますし、学校の授業の一環で国試対策が行われることもあります。予備校などの講座の他、過去問集を繰り返し解いて実力をつけていくことが一般的な方法です。最近は、過去の問題を解いて学習できるアプリもリリースされ、受験生の役に立っています。
国試過去問題集
国試過去問題集は、過去に実際に出た問題を集めています。国試対策の勉強を始めたばかりのときには、出題傾向や形式を知ることに役立ち、自分の苦手な分野を発見し、勉強を効率的に進めていくときのヒントとしても使えます。国試直前の時期には、あやふやになっている知識を細かく確認していくのにも役立つので、勉強の初期からラストスパートまで活用しやすい教材です。 実施回別に編集されているもの、出題科目別に編集されているものなど、様々なものが発刊されています。
国家試験対策アプリ
国試対策にはアプリも便利です。スマートフォンのアプリは、移動の途中やちょっとしたすき間時間を有効に使って勉強することができます。書籍のようにかさばらず重くもないメリットがあります。学生はもちろん、介護の仕事をしながら資格取得をめざす人にも適した教材です。間違えた問題を絞り込んだり、他の学生の正答率がわかったりと、紙の本にはない機能も備わっています。