介護福祉士の年収の相場は?初任給、ボーナス、規模別・年齢別の給料を調査 教えてグッピー | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー
2024年2月28日更新

介護福祉士の年収の相場は?初任給、ボーナス、規模別・年齢別の給料を調査

介護福祉士の平均的な年収は360~390万円です。介護福祉士の資格取得者の多くは、医療・福祉施設等の施設職員または、訪問介護従事者として就業しています。参考として施設等に勤務する介護職員の平均的な月給は手当込みで25~27万円です。賞与・ボーナスの平均は40~50万円となっています。介護福祉士の有資格者になると資格手当等がつき、介護職員全体と比べ月給がおよそ1万円高い傾向があります。

介護福祉士の給料相場
年収360~390万円
月給25~27万円
賞与・ボーナス40~50万円
初任給18万~20万円
時給1,200~1,600円

令和3年賃金構造基本統計調査より

今回の 教えてグッピー介護福祉士 では、介護福祉士の初任給や規模別・年齢別の年収、月給、賞与・ボーナスなどについてみていきます。

介護福祉士の初任給

令和3年の厚生労働省の調査によると、医療・福祉施設に勤務する一般的な介護職員の平均的な初任給は18万円~20万円です。介護福祉士の資格を取得すると、一般的な介護職員と比べ資格手当として約1万円アップする傾向があります。

介護職員の初任給

年齢月給年収
~19歳17万9,100円216万2,600円
20~24歳20万200円244万1,700円

介護福祉士の年収

介護福祉士の年収は、勤務先が「介護職員処遇改善加算」の条件を満たしているか否か、または仕事内容に応じて変わる傾向があります。「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると介護職員処遇改善加算を算定している事業所における介護福祉士(常勤)の月給は328,720円、年収に換算すると約394万円です。同調査における介護職員全体の平均は約380万円です。

また別の調査結果として厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると介護職員全体の平均年収は352万8,000円。訪問介護従事者は364万500円です。

施設規模別の年収

介護福祉士の年収の参考として、介護職員の年収を施設規模別にみると、1,000人以上の事業所の年収もっとも高く、施設規模が大きくなるほど上がる傾向があります。

勤務先規模別 介護職員の年収

※令和3年賃金構造基本統計調査「介護職員」の給与より

年齢別の年収

介護福祉士の年収の参考値として介護職員の年収を年齢別にみると、10代の200万円台から経験とともに増加し、45~歳頃をピークにゆるやかに減少する傾向です。実際は、介護福祉士など資格手当や勤務先の状況によって変動します。

介護職員の年収

年齢年収
~19歳236万3,400円
20~24歳304万4,700円
25~29歳337万2,400円
30~34歳361万2,400円
35~39歳373万円
40~44歳378万3,300円
45~49歳378万5,700円
50~54歳362万4,300円
55~59歳356万400円
60~64歳321万7,500円
65~69歳286万2,400円
70歳~262万4,300円

※令和3年賃金構造統計調査 介護職員の給与より

平均年収の推移

介護職員の平均年収は10年前と比較して60万円ほど上昇しています。2020年に行った公益財団法人介護労働安定センターの調査によると、介護職員処遇改善加算を算定した事業所は全体の75.9%。算定した事業所のうち「諸手当の導入・引き上げ」を行った事業所は61.6%、「一時金の支給」を行った事業所は57.6%とされています。介護職の待遇を改善する動きもあり、年を重ねるごとに年収は引き上げされています。

介護職員の年収

※令和3年賃金構造基本統計調査、介護職員の給与より

月給・賞与・ボーナス

医療・福祉施設に勤務する介護職員の平均的な月給は、25万600円です。1,000人以上の施設になると、27万2,300円と月給に差が見られます。賞与・ボーナスの平均は52万800円です。

事業規模別にみると、従業員が少数の事業所は平均年齢が高く、規模が大きくなるにつれ平均年齢が下がり、給与水準も低くなる傾向が見られます。

介護職員の月給・賞与

組織規模5~9人10~99人100~999人1,000人以上
月給
(手当込み)
25万600円23万6,300円25万3,100円27万2,300円
月給
(手当含まず)
23万5,900円22万4,500円23万8,700円24万9,100円
賞与52万800円45万6,600円55万9,900円48万9,600円
平均年齢43.8歳45.2歳43.5歳42.2歳
平均勤続年数7.6年7.1年8年6.2年

令和3年賃金構造基本統計調査より

介護福祉士と介護職員全体の給与の違い

「介護職員処遇改善加算」を算定している事業所において、介護福祉士の資格取得者と、介護職員全体の給与を比較した厚生労働省の調査によると、介護福祉士の有資格者と介護職員全体の給与に約12,000 円の差がみられました。

介護福祉士と介護職員全体の給与の比較

 月給
介護職員全体316,610円
介護福祉士328,720円

令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果より

※基本給(月給)+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)の金額

介護福祉士の時給

厚生労働省の調査によると、施設で働く介護職員の平均的な時給は1,100円~1,300円。一方で訪問介護従事者の時給は1,500円~1,600円です。時給の差には、身体介護の割合といった仕事内容の違いのほか、訪問先までの移動時間など諸事情が反映されています。また訪問介護は非常勤の就業者に頼っている現状があり、人手不足も背景にあります。

介護従事者の時給

組織規模10~99人100~999人1,000人以上全事業者平均
介護職員
(医療・福祉施設等)
1,280円1175円1,158円1,182円
訪問介護従事者1,617円1,524円1,623円1,593円

※令和3年賃金構造基本統計調査、介護職員・訪問介護者の時給より

手当・福利厚生

介護福祉士の手当としては、資格手当のほか、特定処遇改善加算手当があります。勤続年数が長く、優秀な職員の処遇を改善する施策で、多くの場合介護福祉士の資格有無も条件となります。介護福祉士の資格を取得により、さらなるキャリアアップが見込めます。

役立つおしごと情報を発信中!教えてグッピー