栄養士の年収・給料・賞与(ボーナス) 教えてグッピー | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー
2023年8月30日更新

栄養士の年収・給料・賞与(ボーナス)

栄養士の給料は、2022年実績で平均年収が379万700円、各種手当込みで月給は平均26万4,200円です。これに加えて平均62万300円の賞与がつきます。2022年卒の初任給の平均は20万7,100円と一般大卒の初任給と比べると低めの水準となります。アルバイトやパートの場合、平均時給は1,481円です。

栄養士の給料相場
年収379万700円
月給26万4,200円
賞与・ボーナス20万7,100円
初任給20万7,100円
(20〜24歳で就業経験0年の栄養士の平均月給)
時給1,481円

(令和3年賃金構造基本統計調査)

今回の 教えてグッピー栄養士 では、栄養士の初任給や規模別・年齢別の年収、看護師の給与との比較、手当などについて見ていきます。

栄養士の初任給

2022年卒の栄養士の初任給は平均20万7,100円でした(厚生労働省のデータより、20~24歳かつ経験年数0年目で算出)。大卒正社員の一般平均である22万8,500円と比べると、若干低めの初任給となっています。賞与・ボーナスを合わせた年収は252万9,900円となりました。

保育士の初任給
年収258万500円
月給21万1,000円
賞与・ボーナス4万8,500円

栄養士の年収

栄養士の2022年の平均年収は379万700円です。規模別に見ると、1,000人~規模の組織が一番高い給料となっています。年齢別推移をみると、初年目からゆるやかに上昇し、40代後半で400万円を突破、55~59歳が平均の最大値となっています。60代でも年収400万円をキープしますが、70代では200万円台と大幅に下がる傾向にあります。

規模別の年収

栄養士の年収を勤務先の規模別に比べた結果、規模の大きさに比例して年収も高くなる顕著な傾向がありました。 具体的には、従業員が5~9人規模の施設では平均341万7,200円、従業員が10~99人規模の施設では平均366万1,800円、従業員が100~999人規模の施設では平均375万3,200円、従業員が1,000人以上の施設では平均398万9,000円です。 栄養士が働く施設は学校や保育園から病院、一般企業まで多岐にわたりますが、なかでも大手食品メーカーの開発職などは給与相場が高いことから、1,000人以上規模の年収相場を引き上げていると考えられます。

勤務先規模別 栄養士の年収

厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」より

年齢別の年収

年収を年齢別でみると、「20~24歳」が平均281万9,400円で、その後年齢とともにゆるやかに上昇しますが、60代あたりからは下降傾向です。年収が最も高い年代は「55~59歳」で平均454万500円でした。 年齢とともに着実に年収は上がる傾向ですが、より活躍の場が広がる管理栄養士の資格を取得したり、公務員試験を受けたり、高待遇の職場に転職することで、さらなる年収アップを目指せる職業です。 また、70代で年収は大幅に落ち、初任給並みの相場となっていますが、個人の体力に応じて雇用形態や勤務日数が変化し、非正規雇用やアルバイトを含め多様な働き方が広がるからと推察されます。

栄養士の年収

年齢年収
20~24歳281万9,400円
25~29歳332万7,400円
30~34歳346万9,900円
35~39歳374万2,500円
40~44歳381万4,700円
45~49歳419万400円
50~54歳408万200円
55~59歳454万500円
60~64歳415万2,200円
65~69歳427万8,400円
70歳~279万800円

厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」より

平均年収の推移

下記の図は、2010年以降の栄養士の年収の推移をまとめたものです。2010年から2021年までを比較すると年収で20万円ほど増加しています。国内の平均年収はリーマンショックの時期にあたる2009年に大幅に下落しましたが、その後のゆるかな微増は多くの職業において共通する動向でもあります。

栄養士 年収推移

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より

栄養士の月給

栄養士の月給は経験や所属組織によって違いはありますが、平均21万6,100円が相場となっています。規模別に見ると、1,000人以上の比較的規模の大きな事業所のほうが、月給が高い傾向が見られます。あわせて事業規模別に平均年齢と勤続年数を見ると、5~9人規模がもっとも平均年齢が高く、勤続年数は長くなっていました。

栄養士の月給

組織規模
(従業員数)
5~9人10~99人100人以上1000人以上
月給
(手当込み)
22万6,600円24万9,400円26万3,400円27万9,900円
月給
(手当含まず)
22万3,200円24万4,900円25万2,900円25万9,800円
平均年齢40.140.039.235.3
勤続年数11.48.78.38.6

厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」より

栄養士の賞与・ボーナス

栄養士の賞与は、従業員が10人以上いる事業所の平均で年62万300円です。規模別に見ると、5~9人規模では約69万円、10〜99人規模では約66万円、100〜999人規模では約59万円、1,000人以上の規模では約63万円でした。月給は規模の大きさに準じて高くなる一方で、賞与はその限りではなく、個人の仕事内容や役職、保有資格などによって変動するものと考えられます。

栄養士の賞与・ボーナス

組織規模
(従業員数)
5~9人10~99人100人以上1000人以上
月給
(手当込み)
69万8,000円66万9,000円59万2,400円63万200円
平均年齢40.140.039.235.3
勤続年数11.48.78.38.6

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」より

栄養士の時給

アルバイト・非常勤等、短時間労働における栄養士の平均時給は1,481円で、令和4年の東京都の最低賃金1,072円より1.4倍ほど高い数値となっています。栄養士は給食センターや介護施設など、幅広い施設でアルバイトの募集があり、週数日、1日数時間のシフトから働くことができるため、子育てや家事と両立しながらの勤務も現実的でしょう。

栄養士の給与

栄養士として公務員で働く場合、栄養士の資格に加えて公務員試験の合格が必要となります。勤務先は県庁や自治体といった行政機関から、公立の学校、病院まで多岐にわたります。給与は各自治体が定める俸給表により決定するため、自治体の規模などによって異なってくるでしょう。

なお、地方公務員の場合、栄養士は「地方中級公務員」、上位資格の管理栄養士は「地方上級公務員」としての採用となることが多いため、管理栄養士として採用されれば、栄養士より高い給与が見込めます。

手当・福利厚生

一般的な通勤手当、時間外手当(残業手当)以外にも、施設によってさまざまな手当てがあり、正社員の場合は多くの職場で社会保険が完備されています。施設によっては上位資格の管理栄養士の取得を支援する制度や、関連資格(保育士等)による手当があるため、栄養士になったあとも学び続けることで、手当の面でも高待遇が期待できるでしょう。

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