臨床検査技師の国家試験【2024】受験資格・合格率・難易度
臨床検査技師国家試験は、臨床検査技師資格を取得するための国家試験です。試験の受験資格は、大学などで指定されたカリキュラムを経て卒業することで得られます。試験会場は全国に複数あり、アクセスしやすい会場で受験できます。合格基準として6割以上の正解が必要で、合格率はおよそ75〜80%です。
2024年は4,946人の受験中3,800人が合格し、合格率は76.8%でした。
臨床検査技師 国家試験
試験日 | 年1回2月14(2024年) |
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受験資格 | 養成施設で3年以上の学習を経て卒業 |
受験料 | 10,100円 |
試験会場 | 全国8都道府県で実施 |
合格発表 | 3月21日(2024年) |
合格率 | 80%前後 |
合格基準 | 6割以上の正解 |
目次
臨床検査技師の資格を取るには
臨床検査技師になるためにはまず大学・短大・専門学校を卒業するなどして受験資格を取得する必要があります。その後、臨床検査技師国家試験を受験して合格することで臨床検査技師になることができます。試験は年に1回、2月中旬に行われます。
臨床検査技師国家試験の受験資格
臨床検査技師試験を受けるためには受験資格を取得する必要があります。臨床検査技師は資格成立の経緯が複雑で、資格取得のケースが複数ありますが、いずれにせよ3年制または4年制の教育過程を修了する必要があります。
大学(4年制)
・指定校を卒業
・承認校の臨床検査に関わる所定科目を修了して卒業
・医学・歯学部を卒業
短大(指定校・3年制)
専門学校(指定校・3〜4年制)
外国で臨床検査技師養成所を卒業、または臨床検査技師に相当する免許を有している
臨床検査技師国家試験の試験内容
臨床検査技師国家試験の試験内容は、多岐にわたる専門知識を問われます。試験は午前と午後でそれぞれ2時間30分、計5時間の長丁場となりますので、十分にコンディションを整えて試験に臨みましょう。
臨床検査技師国家試験【2024年】の難易度・合格率
臨床検査技師試験は、合計200点満点中120点(60%)以上が合格基準です。2024年は4,946人の受験中3,800人が合格し、合格率は76.8%でした。
相対評価ではないため、合格基準にさえ到達すれば必ず合格はできますが、試験の難易度によって合格率が低い年もあります。しっかりした準備ができれば望み通りの結果が得られる可能性は高いといえるでしょう。
臨床検査技師国家試験の合格基準
臨床検査技師試験は、合計200点満点中120点(60%)以上が合格基準です。合格率は例年75〜80%です。なお、新卒者は既卒者よりも合格率が高い傾向にあり、新卒者に限れば合格率は85〜90%ほどになります。
合格者数・合格率・推移
合格率はおおよそ75〜80%ほどで推移していますが、2020年は合格率が71.5%と、例年より低い合格率でした。
2024年は4,946人の受験中3,800人が合格し、合格率は76.8%でした。
臨床検査技師 国家試験合格者数と合格率
厚生労働省発表資料より
難易度
合格率は80%を超える年もありますが、難易度が低いというわけではありません。専門の養成施設などで、必要なカリキュラムや知識を習得したうえで受験資格が与えられています。養成施設で受験資格を得てしっかり勉強することで、およそ8割は試験に合格できるといえます。
受験者数の推移
臨床検査技師国家試験の受験者数の推移は以下の通りです。2024年は4,946人が受験しました。
臨床検査技師国家試験 受験者数
厚生労働省発表資料より
国家試験の勉強方法
国家試験では過去問対策が非常に有効です。基礎知識がついていれば、あとはひたすら問題集を繰り返すのがよいでしょう。基本は問題集で勉強しながら、すきま時間はスマートフォンなどの過去問アプリを利用するのがおすすめです。アプリは間違えた問題や苦手な分野だけを何度も繰り返し解けるため弱点克服に有用で、多くの学生に広く利用されています。
国試問題集
インターネットで入手可能な場合もありますが、本番を想定した練習ができるように問題集を購入するのがおすすめです。過去問を解くことにより、出題傾向や自分の苦手な問題もわかってきます。問題集には、年次別に問題がまとめられ、出題頻度の高い問題が厳選されているものもあります。
国試過去問アプリ
アプリを上手く使うと効率的な試験対策ができます。移動時間やすきま時間にスマホで勉強できるため、多くの学生が活用しています。間違えた問題や科目ごとの絞り込みや、自分以外の正解率がわかるなど、豊富な機能が実装されています。冊子などで自分の弱点分野がわかったらその分野の問題をアプリで重点的に解くなど、併用していくことが有効です。