看護師の年収は?公務員の給料、初任給、ボーナス、年齢別の年収 教えてグッピー | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー
2024年11月15日更新

看護師の年収は?公務員の給料、初任給、ボーナス、年齢別の年収

看護師の給料は、平均の年収が508万1,700円、月給は各種手当て込みで35万2,100円、賞与・ボーナスの平均は85万7,500円です。手当等を含む初任給は26万~27万円ほどで、アルバイトやパートの時給は1,849円が相場です。

就職初年度の年収は300万円台前半で、そこから50歳代にかけて500万円台後半まで増加していく傾向にあります。また、規模の大きな事業所ほど、給与水準が高くなる傾向が見られます。

看護師の給料相場
年収508万1,700円
月給35万2,100円
賞与・ボーナス85万6,500円
初任給27万1,730円(大卒者)
26万3,711円(3年制看護課程卒業者)
時給1,849円

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より、初任給は日本看護協会「2022年病院看護・助産実態調査」より

看護師の初任給

看護師の平均初任給は、日本看護協会の調査によると、高卒後に看護師学校・短期大学の3年課程で学んだ「高卒+3年課程」の新卒看護師が26万3,711円で、「大卒」では27万1,730円となっています。厚生労働省の調査では20〜24歳(勤務経験0年の看護師)で月給が25万2,200円(手当は含まない)です。

看護師の初任給

高卒+3年課程26万3,711円(手当含む)
20万3,276円(手当含まない)
大卒270,292円
20万9,616円(手当含まない)

日本看護協会「2020年病院看護実態調査」より

看護師の平均年収

看護師の平均年収は、508万1,700円(2023年、10人以上の事業所)で、ここ数年は500万円前後で推移し、上昇傾向にあります。事業所の規模別にみると従業員が1,000人以上の大規模病院の平均年収が557万1,200円と最も高く、規模が大きい方が高い給与水準になる傾向があります。

規模別

看護師の平均年収を勤務先の規模別にみると、大学病院など従業員が1,000人以上の事業所で557万1,200円、次いで規模の大きな100〜999人の事業所が486万4,000円となっています。10〜99人の事業所では452万6,900円、5〜9人の事業所が430万7,100円と、規模が小さくなるにつれて給与水準が下がる傾向が見られます。

勤務先規模別 看護師年収

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より

年齢別

年収を年齢別にみると50歳代ぐらいまでは、年齢を重ねるごとに収入が増加していく傾向です。キャリアのスタートに相当する「20〜24歳」は401万4,700円で、30歳代から40歳代になると400万円台後半から500万円台まで上昇しています。「50〜54歳」で566万6,100円、「55〜59歳」で585万9,300円とピークを迎えます。60歳代以降は勤務日数の減少など、多様な働き方が広がると見られ年収は低下していきます。

年齢別看護師の年収

年齢年収
20~24歳401万4,700円
25~29歳474万1,500円
30~34歳487万1,500円
35~39歳485万3,100円
40~44歳521万6,200円
45~49歳551万8,700円
50~54歳566万6,100円
55~59歳585万9,300円
60~64歳477万8,600円
65~69歳450万1,600円
70歳~407万2,800円

令和5年賃金構造基本統計調査より

平均年収の推移

看護師の平均年収は上昇傾向にあります。2009年から2023年の15年間を見ると、最低が2009年の460万5,700円、最高が2023年の508万1,700円で、15年間の平均が481万8,173円となります。

2017年以降は、毎年上昇しています。この15年間を5年ごとに区切ってみると、09〜13年の平均が469万4,520円、14〜18年が478万680円、19〜23年が497万9,320円と、5年単位での上昇率は2%弱から4%強に上がっており、給与水準の上昇スピードも高くなっています。

看護師年収推移

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より

公務員として働く看護師の給与

公立病院などで地方公務員として働く看護師の平均給与は総務省調べによると、月給に扶養手当と地域手当を合算した平均基本給月額が32万1,778円(看護・保健職区分)となっています。

住居手当や管理職手当など全ての手当を含めた給与月額合計は38万9,512円で、民営・公営両方を含む厚生労働省による調査での看護師の平均月給額35万2,100円より、若干、高い額が示されています。他の公務員医療職では、薬剤師・医療技術職(給与月額合計:39万2,810円)が同水準の給与額となっています。

看護師・医療技術職の地方公共団体職員平均給与額
給料月額30万1,611円
平均基本給月額32万1,778円
諸手当合計8万7,901円
平均基本給月額(合計)38万9,512円

令和4年地方公務員給与実態調査より

勤続10年の看護師の給料

また、日本看護協会の調査では、勤務10年、31〜32歳の非管理職看護師の平均給与が、公立病院で34万863円、国立病院(※)で34万1,930円となっています。

※国立病院で働く看護師は国家公務員ではなく病院を運営する団体や法人の職員となりますが、給与体系は国家公務員のものに準じる「準公務員」となります。

勤続10年(31~32歳) 非管理職の看護師の月額給与
公立病院34万863円
国立病院34万1,930円
医療法人31万2,614円

2022年病院看護・助産実態調査より

看護師の平均月収

看護師の月給は、平均35万2,100円です。この中には時間外勤務などの諸手当が3万2,800円含まれており、ここから所得税や社会保険料などを引いた額が月給として支給されます。当調査の対象者の平均年齢は41.9歳、平均勤続年数が9.8年となっています。

看護師の月給(従業員数10人以上)
月給(諸手当込)35万2,100円
月給(諸手当を除く)31万9,300円
賞与・ボーナス85万6,500円
平均年齢41.9歳
平均勤続年数9.8年

令和5年賃金構造基本統計調査より

また、事業規模別にみると、従業員数が少ない医療機関は平均年齢が高い一方で平均月給が低く、逆に従業員数の多い医療機関では平均年齢が低く、平均月給が高くなっている傾向が見られます。

看護師の月給

組織規模5~9人10~99人100~999人1,000人以上
月給
(手当込み)
29万5,300円32万1,100円34万2,300円37万6,500円
月給
(手当含まず)
28万5,700円30万3,400円31万2,200円33万4,500円
平均年齢50.247.143.637.7
勤続年数10.07.810.010.2

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より

看護師の賞与・ボーナス

看護師の賞与やボーナスは、年間85万6,500円(従業員が10人以上いる事業所)です。事業所の規模が大きいほど高い傾向があり、1,000人以上の従業員がいる事業所では最も高い105万3,200円となっています。

看護師の賞与・ボーナス

組織規模10~99人100~999人1,000人以上全事業所計
ボーナス67万3,700円75万6,400円105万3,200円85万6,500円

令和5年賃金構造基統計調査より

看護師の時給

看護師の時給の平均は1,849円です。事業所の規模別では、従業員数が10〜99人の小規模事業所で1,767円、100〜999人の事業所で1,886円、1,000人以上の事業所で1,906円となっています。

看護師の時給

組織規模10~99人100~999人1,000人以上全事業者平均
時給1,767円1,886円1,906円1,849円

令和5年賃金構造基本統計調査より

夜勤手当など各種手当・福利厚生

病院に勤務する看護師には、月々の給与とは別に社会保険や通勤手当などの福利厚生が支給されます。一般的には「法定福利」と呼ばれる健康保険や厚生年金、雇用保険、労災保険、介護保険などがあり、これらは事業者が必ず一定程度の負担を行います。

さらに、法定福利以外の手当である「法定外福利」には、住宅手当や通勤手当、有給休暇、資格取得支援、出産・育児休暇、院内保育所を含む託児所・保育所など、さまざまなものがあり、各病院で給与以外に看護師の「働きやすさ」に違いが出ています。

看護師の場合は特に夜勤が多くなるケースが多く「夜勤手当(深夜残業手当)」がどのように設定されているかは、勤務先選びの大きなポイントになります。日本看護協会の「2020年病院看護実態調査」では夜勤手当の平均額は、3交代制での準夜勤で4,154円、深夜勤で5,122円、2交代制の夜勤で11,286円となっています。

夜勤手当平均額
3交代制準夜勤4,154円
3交代制深夜勤5,122円
2交代制深夜勤11,286円

日本看護協会「2020年病院看護実態調査」より

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