作業療法士(OT)国家試験 難易度・合格率を調査 教えてグッピー | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー
2024年2月28日更新

作業療法士(OT)国家試験 難易度・合格率を調査

作業療法士国家試験は、作業療法士免許を取得するための国家試験です。年1回、2月下旬の日曜日に実施されます。合格発表は3月下旬です。試験には受験資格が必要で、指定の学校のカリキュラムを経て、卒業することで得られます。試験会場は、全国8都道府県で実施され、大学などで行われるのが一般的です。合格基準は6割以上の正解が必要で、合格率は毎年80%前後です。

2022年の試験では、5,723人が受験し4,608人が合格。合格率は80.5%でした。

作業療法士国家試験

試験日年1回2月下旬
受験資格養成施設で3年以上の学習を経て卒業
受験料10,100円
試験会場全国8都道府県で実施
合格発表3月下旬
合格率80%前後
合格基準6割以上の正解

今回の教えてグッピー作業療法士では、作業療法士国家試験について、受験資格や2022年の概要、合格率や対策などをご紹介します。

作業療法士の資格を取るには

作業療法士になるには、作業療法士国家試験に合格することが必要です。作業療法士国家試験を受験するには、高校卒業後に、大学や専門学校などの作業療法士養成施設で、3年間以上のカリキュラムを履修して卒業する必要があります。作業療法士の養成学校は、全国に193校(2019年時点)あります。養成学校は、3年制または4年制の専門学校、3年制の短期大学、4年制の大学があります。

作業療法士国家試験は年1回、2月に実施されます。合格率はおよそ80%で、十分な準備が必要です。

作業療法士になるには

受験資格

作業療法士国家試験を受験するためには、指定の養成学校を卒業(卒業見込み含む)する必要があります。養成校には、4年制大学、3年制短期大学、3年制か4年制専門学校があります。また視覚障害者を対象にした特別支援学校もあります。理学療法士の資格を持っている人であれば、養成校で2年以上学べば受験資格が得られます。

外国の養成校を卒業し、外国で作業療法士の免許を取得済みの場合は、所定の手続きをして認定を受けることで、不足した単位のみを取得する対応で受験資格を得ることができます。

作業療法士国家試験の出題内容

国家試験は年1回、例年2月下旬の日曜日に実施されます。令和4年の試験日は2月20日です。試験はマークシート方式で、午前(160分)と午後(160分)にわかれ、一般問題と実地問題が出題されます。

【2022年】作業療法士国家試験の概要

2022年2月に実施される第57回作業療法士国家試験の概要です。試験は、2022年(令和4年)2月20日(日)に、東京都や大阪府など全国8都道府県で実施。合格発表は3月23日(水)午後2時です。試験は午前と午後で合計320分です。出題数は200問で、作業療法士として働くために必要な知識が幅広く出題されています。受験料は10,100円です。

試験日

2022年2月20日(日曜日)。試験時間は、午前160分と午後160分で合計320分です。

試験会場

北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県、沖縄県の8都道府県で筆記試験が実施されます。会場は大学や専門学校で行われるのが一般的です。

合格発表

2022年度(令和4年度)の作業療法士国家試験の合格発表は、3月23日(水)午後2時です。厚生労働省ホームページ内の「資格・試験情報」ページに、合格者の受験地と受験番号が掲載されます。

解答発表

国家試験の正答は合格発表と同時に発表されます。厚生労働省ホームページで確認できます。出題が不適切であったり誤りがあった場合は、採点除外や全員正解などの処置がとられることがあります。試験後には、解答速報が出ることもありますが、非公式のものです。

受験料

受験手数料は10,100円です。受験書類が受理された後は、受験を取りやめても受験手数料は返還されません。

受験手続き

受験書類は受験願書と写真、卒業見込証明書などが必要です。願書受付期間や受験日などの日程は前年9月上旬に発表されます。

理学療法士国家試験(2022年)の受験手続き日程

官報公告で受験概要発表9月上旬
各学校に受験願書配布9月下旬
願書等受験書類の受付期間2021年12月14日(火)~2022年1月4日(火)
受験票の交付2022年1月下旬
試験2022年2月20日(日)
合格発表2022年3月23日(水)午後2時
受験書類・受験願書
・写真
・返信用封筒
・卒業証明書又は卒業見込証明書
(外国の作業療法士資格で受験の場合は、作業療法士国家試験受験資格認定書のコピー)

試験科目

試験科目は、一般問題と実地問題にわかれ、「運動学」「臨床心理学」「リハビリテーション医学」「作業療法」など、実際に働くために必要とされる知識が出題されます。出題形式はマークシートによる選択式回答のみです。

試験科目

問題試験科目
一般問題解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む)、臨床医学大要(人間発達学を含む)、作業療法 運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む)、作業療法

試験時間・出題数

試験は午前160分と午後160分にわかれて行われ、試験時間は合計320分です。出題数は、午前100問、午後100問の計200問です。

試験時間と出題数

午前午後
出題数100問(一般問題80問、実地問題20問)100問(一般問題80問、実地問題20問)
試験時間160分160分

試験委員

試験委員は委員長が1人、副委員長1人、委員35人です。厚生労働省のホームページで確認することができます。

第57回理学療法士国家試験 試験委員名簿

委員長浅見豊子
副委員長佐伯覚
委員青木隆明、池田由美、井澤和大、稲垣中、大川浩子、大庭潤平、小口和代、角田亘、烏山亜紀、木村雅彦、桑原由喜、境隆弘、鈴木英樹、世良泰、髙木大輔、髙島千敬、竹内壯介、谷本健、千島亮、中島ともみ、永田智子、西尾雅明、根本隆洋、野田哲朗、馬場尊、林原千夏、原口健三、間瀬教史、松尾雄一郎、松永俊樹、松山清治、向野雅彦、横田元実、四本かやの、米津亮(五十音順)

作業療法士国家試験の合格率

作業療法士国家試験の合格率は例年80%前後です。年によっては70%台のときもあります。2022年の試験では、5,723人が受験し4,608人が合格。合格率は80.5%でした。合格基準は総得点60%以上および実地試験35%以上の正解で合格になります。

合格基準

作業療法士国家試験の合格基準は、一般問題と実地問題の総得点および、実地得点の2つの基準を満たす必要があります。一般問題(1問1点 160点満点)と実地問題(1問3点 120点満点)で総得点280点満点のうち、総得点60%以上かつ実地問題35%以上で合格になります。

合格者数と合格率

歯科技工士国家試験の合格率は、例年80%前後です。2022年の試験では、5,723人が受験して4,608人が合格。合格率は80.5%でした。

作業療法士国家試験合格者数と合格率

厚生労働省発表資料より

難易度

合格率は例年80%前後ですが、難易度が低いテストではありません。養成校などで必要な知識を習得した上で受験資格が与えられるので、高い合格率につながっているといえます。

受験者数の推移

受験者数は2010年くらいから5,000~6,000人で推移しています。2022年の受験者は5,723人です。

作業療法士国家試験受験者数

厚生労働省発表資料より

国家試験の勉強は過去問アプリが便利

作業療法士国家試験の合格率は比較的高いといえますが、試験対策は必須です。学校の試験対策以外に、過去問題を解くことが重要です。過去問を解くことにより、出題傾向や苦手な問題もわかってきます。

過去問を勉強するのに多くの学生が利用しているのが、国家試験対策のアプリです。スマートフォンなどから手軽に見られ、すきま時間に勉強できるので便利です。間違えた問題だけを繰り返し解けるほか、問題の正解率などがわかるのも国家試験過去問アプリのメリットです。

国試問題集

過去に出題された実際の問題を知ることで、出題の傾向や現状の実力がつかめます。ほかにも、苦手なジャンルなどもわかり、対策が取りやすくなります。問題集には、出題頻度の高い問題が厳選されていたり、年次別に問題がまとめられているがあります。

国試過去問アプリ

最近では、多くの学生に国家試験対策アプリが活用されています。スマホから手軽に勉強できるため、かさばらずに移動時間に取り組めるのが魅力といえます。また、便利な機能も多く、ほかの学生の正解率や間違えた問題の絞り込みなどもできます。

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