作業療法士の平均年収は?年齢別・規模別年収、月給や時給をチェック
作業療法士(OT)の給料は、平均年収が418万9,400円、月給が各種手当込みで25万~30万円、賞与・ボーナスは60万円~80万円です。2020年卒の初任給の平均は23万7,100円で、一般大卒の初任給を超えています。アルバイトやパートの時給は2,000円~3,000円です。
作業療法士の給料相場 | |
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年収 | 418万9,400円 |
月給 | 25~30万円 |
賞与・ボーナス | 60~80万円 |
初任給 | 23万7,100円 |
時給 | 2,000~3,000円 |
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より
目次
作業療法士の初任給
2020年に卒業した作業療法士の初任給は23万7,100円で、一般企業の平均である22万6,000円と比べて高い金額です。初任給の推移は2010年からほとんど横ばいです。
作業療法士の初任給(推移)
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より
作業療法士の平均年収
作業療法士の平均年収は418万9,400円(2020年、10人以上の組織)です。過去16年間をみると、緩やかではありますが増加傾向になっています。勤務先の規模別では、1,000人以上の組織が一番高い給料です。年収は年齢とともに上がりますが、50代半ば以降から減少に転じることが多いようです。
規模別
作業療法士の年収を勤務先の規模別(所属人数)にみると、大きな組織になるほど給与が高くなっています。1,000人以上の組織で、最も高い436万9,300円となっています。月々の給与で大きな違いはありませんが、賞与額での違いが差となっています。
勤務先規模別 作業療法士年収
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より
年齢別
年収を年齢別でみると、「20~24歳」が330万7,800円、「25~29歳」が378万9,500円、「30~34歳」が409万7,400円と年齢を重ねるごとに増加していきます。50代半ばからは下降する傾向があります。
作業療法士の70.7%は医療施設に勤務しています。医療施設の主な収入源は診療報酬のため、医療行為は一律に点数化されており、経験やスキルによって増減することはありません。
年齢別 作業療法士年収
20~24歳 | 330万7,800円 |
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25~29歳 | 378万9,500円 |
30~34歳 | 409万7,400円 |
35~39歳 | 454万100円 |
40~44歳 | 485万8,300円 |
45~49歳 | 513万2,000円 |
50~54歳 | 573万5,700円 |
55~59歳 | 566万3,800円 |
60~64歳 | 445万8,500円 |
65~69歳 | 406万6,300円 |
70歳~ | 330万1,000円 |
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より
平均年収の推移
作業療法士の平均年収の推移は、2010年から2019年までの10年間で緩やかに増加しています。日本の平均年収がここ10年間でほとんど上がっていないことを考慮すると、給料的にも安定した職業といえます。
作業療法士の年収推移
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
作業療法士の月給
作業療法士の平均月給は、基本給と各種手当を含めると25万~30万円程度です。すべての給料のうち健康保険、年金、住民税などが引かれた額が手取りとして支給されます。手当は5,000円~10,000円程度です。
作業療法士の月給
組織規模 | 5~9人 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
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月給 (手当込み) | 25万1,000円 | 29万3,400円 | 28万7,400円 | 29万6,800円 |
平均年齢 | 39.0歳 | 34.7歳 | 34.0歳 | 33.2歳 |
平均勤続年数 | 6.9年 | 5.8年 | 6.4年 | 7.2年 |
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より
作業療法士の賞与・ボーナス
作業療法士の賞与・ボーナスは、年間60万円~80万円が相場です。勤め先の規模や業績、勤務年数などによって大きく変わりますが、特に施設規模が大きいほど、高いボーナスになる傾向があります。
作業療法士の賞与・ボーナス
組織規模 | 5~9人 | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
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ボーナス | 34万5,600円 | 57万1,300円 | 69万7,100円 | 80万7,700円 |
平均年齢 | 39.0歳 | 34.7歳 | 34.0歳 | 33.2歳 |
平均勤続年数 | 6.9年 | 5.8年 | 6.4年 | 7.2年 |
令和2年賃金構造基本統計調査より
作業療法士の時給
作業療法士の平均時給は2,036円です。一般的なパートの時給より高額といえます。条件によっては時給3,000円以上という場合もあります。
公務員として働く作業療法士の給与
都道府県、市区町村の保健センター・保健所など、正規の公務員として働く場合は、給料表にもとづき年齢とともに年収が上がります。国家公務員では、作業療法士は医療職俸給表が適用され、作業療法士の平均よりも年収が高くなる場合もあります。地方公務員は、都道府県、市区町村によって報酬が異なる場合があります。
手当・福利厚生
通勤手当や時間外手当(残業手当)以外にも、作業療法士の資格手当、家賃補助などの住宅手当、役職手当、皆勤手当などがあります。手当の金額は月5,000円~10,000円程度です。多くの職場で、社会保険が完備されています。ただ、非常勤の場合は会社の社会保険ではなく、個人で加入することも少なくないので、事前に確認することが大事です。