保健師国家試験【2025年】過去の合格率・合格ライン 教えてグッピー | 医療・介護の求人・転職・募集ならグッピー
2024年10月25日更新

保健師国家試験【2025年】過去の合格率・合格ライン

保健師国家試験は、保健師免許を取得するための国家試験で、年1回、2月中旬に実施されます。合格発表は3月下旬です。保健師国家試験の受験資格は、保健師養成課程のある大学や短大、専門学校で学び、卒業することで得られますが、看護師資格があることが前提であるため、看護師の課程を同時に受講しているか、看護師免許が必要です。

試験会場は、全国12都道府県の大学や会を議場を使って設置されます。2025年実施の第111回保健師国家試験は、2025年2月14日(金)に行われます。 合格率は80%から95%程度で推移。2024年の試験では7,795人が受験し、合格者は7,456人、合格率は95.7%でした。

保健師の資格を取るには

保健師になるには、まず看護師の免許を取得する必要があります。看護師養成コースのある学校を卒業し、看護師国家試験に合格した後、1年以上保健師養成コースのある学校で学び、保健師国家試験に合格すると保健師免許を取得できます。

4年制の大学と専門学校では、看護師課程と保健師課程を両方学べる学校もあり、こうした学校では、卒業時に看護師と保健師の国家試験をダブル受験することができます。保健師国家試験は毎年2月、看護師国家試験の数日前、あるいは後に行われます。

保健師になるには

保健師国家試験の受験資格

保健師は、看護師の資格に追加して取得する資格です。保健師国家試験の受験資格は、看護師の資格があり、1年以上保健師養成コースで学び卒業もしくは卒業見込みとなった人に与えられます。

4年制の看護大学や看護専門学校で保健師養成の課程も修了した場合は、卒業時に、看護師国家試験と保健師国家試験を両方受験することができます。ダブル受験で看護師国家試験に落ちてしまった場合は、保健師国家試験に合格しても保健師の免許を取得することはできません。翌年以降に看護師国家試験に合格すると、両方の資格を得ることができます。

外国の保健師養成所を卒業したり、外国で保健師免許に相当する免許を取得した人は、保健師養成所を卒業した人と同等と見なされると、受験資格が得られます。

保健師国家試験とは

保健師国家試験は年1回、2月中旬に行われます。看護師国家試験が行われる数日前であることが多くなっています。4科目、全110問が出題され、すべてマークシートによる選択式です。

3月下旬に看護師国家試験と同時に合格発表が行われ、厚生労働省のホームページに掲載されます。受験料は5,400円です。合格したら、申請して免許を取得することで保健師として働くことができます。不合格の場合は、翌年以降、何度でも再受験することが可能です。

【2025年】保健師国家試験の概要

2025年2月に実施される第111回保健師国家試験の概要を説明します。試験は、2月14日(金)に、東京都や大阪府など、12の都道府県で行われます。午前、午後ともに試験時間は1時間20分、合計110問が出題されます。合格発表は3月24日(月)午後2時から。厚生労働省ホームページで確認できます。

試験日

2025年実施の第111回保健師国家試験は、2025年2月14日(金)に行われます。

試験会場

北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県の、専門学校や大学、会議場などが会場となります。ほとんどの都道府県で複数の会場が設置されます。

合格発表

第111回保健師国家試験の合格発表は、3月24日(月)午後2時、看護師国家試験と同時に行われます。厚生労働省のホームページの「資格・試験情報」ページに受験地と受験番号が掲載されます。

解答発表

国家試験の正答は、合格発表と同時に厚生労働省のホームページで公表されます。予備校などが解答速報を行うことがありますが、こちらは非公式の情報です。出題が不適切であったり、誤りがあったりした場合には、採点除外や全員正解などの処置がとられることがあります。

受験料

受験料は5,400円です。受験願書に収入印紙を貼って納付します。受験書類が受理された後は、受験を取りやめても受験手数料は返還されません。

受験手続き

受験手続きをするには、受験願書と写真、返信用封筒、看護師国家試験の合格証書や看護師免許証の写し、看護師学校の修業証明書や卒業証明書、卒業見込証明書、保健師資格取得に必要な学科を修めたことを証明する修業証明書や修業見込証明書・卒業見込証明書などが必要になります。

試験科目・出題数

試験科目は、「公衆衛生看護学」「疫学」「保健統計学」「保健医療福祉行政論」の4科目です。

出題は、「一般問題」と「状況設定問題」に分かれます。一般問題は75問出題され1問1点、状況設定問題は35問出題され1問2点、合計145点満点です。

科目一覧公衆衛生看護学
疫学
保健統計学
保健医療福祉行政論

試験時間

試験は、午前と午後に分かれて行われ、午前、午後ともに試験時間は1時間20分、合計2時間40分です。

保健師国家試験 出題内容

時間出題区分出題数試験時間
午前10時40分~12時一般問題40問1時間20分
状況設定問題15問
午後13時55分~15時15分一般問題35問1時間20分
状況設定問題20問

試験委員

試験委員は、決められた試験基準を踏まえて問題を作成します。2022年実施の第111回保健師国家試験の試験委員は、委員長1名、副委員長3名、委員74名で構成されています。この試験委員は、第114回看護師国家試験、第108回助産師国家試験と共通です。厚生労働省のホームページで委員名簿を確認することができます。

保健師国家試験の合格率・難易度

保健師国家試験の合格率は、80%から95%の間で推移しています。年によって差はあるものの、90%を超える年も多く、低い年でも80%以上。合格率は高い試験といえます。2024年の受験者は 7,795人、合格者は 7,456人、合格率は95.7%でした。合格基準は合計145点中60%以上の得点です。

合格基準

保健師国家試験の合格基準は、60%以上の得点とされています。75問出題される一般問題は1問1点、35問出題される状況設定問題は1問2点、合計145点満点中、87点以上の得点で合格となります。不適切な出題により採点除外となる問題があった場合は、合格基準が60%ちょうどではなくなる場合があります。2024年の試験では、1問の採点除外等があり、合計144点満点中87点以上で合格、合格基準は60.4%となりました。

保健師国家試験の合格基準

 設問数配点合格基準
一般問題757587点以上/得点率60%以上
状況設定問題3570
合計110145

合格者数と合格率

保健師国家試験の合格率は、年によって差があり、80%から95%程度で推移しています。大学・専門学校で保健師コースが選択制となり、2016年以降は以前に比べて合格者が減少し、近年は、保健師資格を持つ人が毎年7,000人程度誕生しています。2024年の試験では、7,795人が受験して7,456人が合格、合格率は95.7%でした。大学や専門学校を卒業と同時に受験した新卒者のみの合格率を見ると、85%から98%程度で推移しています。2024年の試験では97.7%でした。

保健師国家試験の合格者数と合格率

厚生労働省発表資料より

難易度

保健師国家試験の合格率は80%から95%程度。難易度が上がる年もありますが、全体として安定した合格率で推移しています。学校の勉強をしっかりと習得すれば受かる試験だといえます。

保健師は看護師の資格がないと免許がとれない職種なので、看護師と保健師のダブル受験する受験生もいます。2つの試験を数日内に受けるため、勉強量も多くなりますから、両方に合格するという点での難しさがあります。

受験者数の推移

受験者数を見ると2015年までは毎年1万5千人以上が受験していましたが、2016年からは、保健師教育の制度が変わりコース選択制となった学生の受験となったため、前年から7,800人あまり減少し、以降は8,000人程度が毎年受験しています。2024年の第110回保健師国家試験では、7,795人が受験しました。

保健師国家試験受験者数

厚生労働省発表資料より

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保健師国家試験の勉強方法

国家試験に合格するためには、大学での通常の学びに加え、出題傾向に合わせた勉強も必要です。多くの学校では、国家試験対策の授業や補習、模擬試験を組み込んでいます。看護師の国家試験とダブル受験をする人は特に、勉強する量も増えるので、試験までのスケジュール管理をしっかりする必要があります。

国家試験対策の勉強をするために、広く学生が活用しているのが過去問の問題集です。直近数年間に実際に出た問題を解くことで出題傾向の理解が進み、領域や科目、出題形式などについて、自分の弱点も知ることができます。冊子になった問題集はもちろん、最近ではスマートフォンのアプリでも過去問を解くことができます。

国試模擬試験

保健師追加取得のための1年制の学校でも、看護師と同時取得を目指す4年制の学校でも、国家試験の対策として模擬試験を取り入れています。保健師課程は、4年制の看護師養成学校でも選択制のため、保健師国家試験も全員が受けるわけではなく、情報を手に入れにくい場合もありますが、学校で開催される模試を活用することが大切です。

国家試験は問題数が多いため、時間配分が合格の鍵となります。本番の試験と同じように試験に臨むことができる模擬試験は、自分の実力を知ると同時に、時間配分の感覚を養うのに適した対策です。

模擬試験は点数を確認するだけでなく、できなかったところを復習することが重要です。自分が弱い分野を把握し、力を入れて勉強する分野を決め、本番の試験までの勉強計画に役立てることができます。

国試過去問題集

国試過去問題集は、過去に実際に出た問題を集めています。国試対策の勉強を始めたばかりなら、出題傾向や形式の把握に役立ち、苦手な分野を発見できます。また、国試直前の時期には、あやふやになっている知識を細かく確認していくのに役立ちます。実施回別のほか、出題分野別に編集された書籍など各種発刊され、国試対策勉強の初期からラストスパートまで活用しやすい教材です。

特に、看護師国家試験とのダブル受験をする人は、勉強量が増えるため、過去問題集での対策を早めに開始し、計画的な勉強のスケジュールを立てましょう。

国家試験対策アプリ

国試対策にはアプリも便利です。スマートフォンのアプリは、いつでもどこでも持ち運ぶことができて、移動中や授業と授業の間など、ちょっとした時間を勉強時間にすることができます。問題形式やジャンル、間違えた問題を絞り込んだり、他の学生の正答率がわかったり、紙の書籍にはない機能が便利です。

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