理学療法士の年収は?月収・時給・ボーナスなど給料の相場
理学療法士の給料は、平均年収が432万5,200円、月給は各種手当込みで30万900円程度で、賞与は71万4,400円程度です。初任給の平均は24万8,600円と一般大卒の初任給を超えています。アルバイトやパートの時給は2,167円が相場です。
理学療法士の給料相場 | |
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年収 | 432万5,200円 |
月給 | 30万900円 |
賞与・ボーナス | 71万4,400円 |
初任給 | 24万8,600円 |
時給 | 2,167円 |
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より
目次
理学療法士の初任給
理学療法士の初任給は24万8,600円です。過去10年でみると、23万5,000円ほどで推移していましたが、2020年に24万円を超え、2020年に24万円を超え、2023年には24万8,600円となり、近年で一番高い初任給となっています。
理学療法士の初任給(推移)
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より
理学療法士の平均年収
理学療法士の平均年収は432万5,200円(2023年、10人以上の組織)で、過去14年間をみると、大きな変動はなく、緩やかな増加傾向で推移しています。規模別に見ると、5〜9人以上の組織が一番高い給料です。一般的な傾向として、給料は50代後半まで上がり続ける傾向にあります。
規模別
理学療法士の年収を勤務先の規模別(所属人数)にみると、5〜9人の組織が447万100円で最も高くなっていますが、全ての組織においておおよそ400万円前半となっています。組織の規模による違いは、月々の給与よりもボーナスに表れる傾向です。
勤務先規模別 理学療法士の年収
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より
年齢別
年収を年齢別でみると、「20~24歳」が341万500円で、その後年齢とともに増加します。30~40代は堅調に伸び、50代後半がピークとなります。
理学療法士の65%は医療施設に勤務しており、主な収入源は診療報酬です。診療報酬に基づく医療行為は、経験・スキルに関係なく一律に点数化されているという点が特徴的です。
年齢別理学療法士の年収
年齢 | 年収 |
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20~24歳 | 341万500円 |
25~29歳 | 387万1,700円 |
30~34歳 | 420万7,300円 |
35~39歳 | 457万9,700円 |
40~44歳 | 470万6,100円 |
45~49歳 | 505万900円 |
50~54歳 | 497万1,500円 |
55~59歳 | 589万2,600円 |
60~64歳 | 524万500円 |
65~69歳 | 307万1,800円 |
70歳~ | 368万1,000円 |
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より
平均年収の推移
理学療法士の平均年収を見ると、2010年から近年まで増加傾向にあります。日本人の平均年収がここ10年間でほとんど上がっていないことを考慮すると、給料的にも安定した職業といえます。
理学療法士 年収推移
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
理学療法士の月給
理学療法士の月給は、基本給と各種手当を含めると25万1,000円〜29万6,800円です。手当は5,000円~15,000円程度です。すべての給料のうち健康保険、年金、住民税などが引かれた額が手取りとして支給されます。
賞与・ボーナス
賞与やボーナスは、年間60万~80万円が相場です。勤め先の規模や業績、勤務年数などによって大きく変わりますが、特に施設規模が大きいほど、高いボーナスになる傾向があります。
理学療法士の時給
歯科医院で働く理学療法士の平均時給は2,167円です。一般的なパートの時給より高いと言えます。3,000円以上の時給で働く理学療法士もいます。
公務員の給与
国家公務員の場合は、一般的には医療職俸給表が適用され給与が決まります。給料表にもとづき年齢とともに年収が上がります。地方公務員は、都道府県、市区町村によって報酬が異なる場合があります。公務員とあって、給与の安定性や福利厚生などは魅力的といえます。
手当・福利厚生
歯科医院での給料には手当も含まれ、通勤手当、時間外手当(残業手当)以外にも、理学療法士の資格手当、家賃補助などの住宅手当、役職手当、皆勤手当などがあります。手当の金額は月5,000円~10,000円程度です。