言語聴覚士の国家試験【2023】受験資格、過去の合格率・難易度を調査
言語聴覚士国家試験とは、言語聴覚士免許を取得するための国家試験です。年1回、2月下旬に実施されます。国家試験には受験資格は、指定の学校のカリキュラムを経て卒業することで得られます。試験会場は全国に8会場あり、各地域の大学などで行うのが一般的です。合格基準としては6割以上の正解が必要で、合格率は毎年70%前後です。
2022年の試験では、2,593人が受験し1,945人が合格。合格率は75%でした。
言語聴覚士国家試験
試験日 | 年1回2月下旬 |
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受験資格 | 養成施設で3年以上の学習を経て卒業 |
受験料 | 34,000円 |
試験会場 | 全国8都道府県で実施 |
合格発表 | 3月下旬 |
合格率 | 約70% |
合格基準 | 6割以上の正解 |
今回の 教えてグッピー言語聴覚士 では、言語聴覚士国家試験(2023年)の概要や、例年の合格率、難易度などについてみていきます。
目次
言語聴覚士国家試験とは
言語聴覚士になるには、言語聴覚士国家試験に合格する必要があります。言語聴覚士国家試験を受験するためには、言語聴覚士養成施設で少なくとも2年間カリキュラムを履修する必要があります。高校を卒業後に言語聴覚士養成に入学する場合3~4年間、また一般の4年制大学を卒業後であれば2年間の履修期間が必要です。2022年現在、言語聴覚士養成施設は全国に73校あります。
言語聴覚士国家試験は1年に1回、2月に実施されます。合格率はおよそ70%で、十分な準備が必要です。
受験資格
言語聴覚士国家試験の受験資格を得るためには主に2つの方法があります。一つは高校卒業後に、3~4年制の言語聴覚士養成所に入学して卒業することで受験資格を得ることができます。
もう一つは一般の4年制大学卒業後に、2年制の養成校に入学することで受験資格を得ることができます。また、外国で言語聴覚士に関する学業を修めたと認められる場合は、厚生労働大臣の認定を経て受験資格が取得できます。
言語聴覚士国家試験の試験内容
国家試験は年1回、例年2月下旬の日曜日に実施されます。令和5年の試験日は2月18日です。マークシート方式で、基礎科目と専門科目で100問ずつ計200問が出題されます。
言語聴覚士国家試験【2022年】合格率・難易度
言語聴覚士国家試験の合格率は例年70%前後です。2022年の試験では、2,593人が受験し1,945人が合格。合格率は75%でした。
合格基準
言語聴覚士国家試験の配点は1問1点 200点満点で、120点以上が合格基準になります。
合格者数と合格率
例年の合格率はおよそ70%前後で、他のリハビリ職に比べるとやや難関となっています。専門の養成施設などで必要なカリキュラムや知識を習得したうえでも、約3割が不合格になっています。
言語聴覚士国家試験 合格者数と合格率
厚生労働省発表資料より
難易度
合格率は例年70%前後です、他のリハビリ職国家試験の合格率が約80%であることと比べるとやや難しいといえるかもしれません。十分に試験対策の勉強をこなしてから試験にのぞみましょう。
受験者数の推移
受験者数は2010年くらいから2,500人前後で推移しています。
言語聴覚士国家試験受験者数
厚生労働省発表資料より
言語聴覚士国家試験【2023年】概要
2023年2月に実施される第25回言語聴覚士国家試験の概要です。試験は、2023年(令和5年)2月18日(土)に、東京都や大阪府など全国の6都市8会場で実施されます。合格発表は3月24日(金)午後2時です。 試験は午前と午後で合計300分です。出題数は200問で、言語聴覚士として働くために必要な知識に関する問題が幅広く出題されています。受験料は34,000円です。
試験日
令和5年2月18日(土曜日)
試験会場
会場は北海道、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県の全国6都市8会場です。 大学や専門学校が試験会場になります。当日は時間に余裕をもって出かけましょう。
合格発表
試験の合否は厚生労働省のホームページに発表されます。令和5年3月24日(金)午後2時に厚生労働省ホームページ内の「資格・試験情報」ページに、合格者の受験地と受験番号が掲載されます。
解答発表
同じホームページに発表されます。国家試験の解答は、合格発表と同日に公表されます。厚生労働省ホームページの資格・試験情報の「国家試験合格発表」のページに、正答や採点除外問題などが掲載されます。また試験後にはSNS等で解答速報が発表されることがあります。解答速報は非公式なので、出題ミスで採点除外や全員正解など若干点数が変わることがあります。
受験料
受験手数料は34,000円です。郵便局などで収入印紙を購入し、受験願書に貼りつけます。
受験手続き
受験書類は受験願書と写真、卒業見込証明書などが必要です。願書受付期間や受験日などの日程は前年9月上旬に発表され、令和5年の試験日程はすでに発表されています
言語聴覚士国家試験(2023年)の受験手続き日程
官報公告で受験概要発表 | 9月上旬 |
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各学校に受験願書配布 | 9月下旬 |
願書等受験書類の受付期間 | 2022年11月21日(月)〜2022年12月9日(金) |
受験票の交付 | 2022年2月1日(水)に投函し郵送により交付 |
試験 | 2023年2月18(土) |
合格発表 | 2023年3月24日(金)午後2時 |
受験書類 | ・受験願書 ・写真 ・返信用封筒 ・卒業証明書又は卒業見込証明書 (外国の理学療法士資格で受験の場合は、理学療法士国家試験受験資格認定書のコピー) |
試験科目・出題数・試験時間
試験科目は、「基礎医学」、「音声・言語・聴覚医学」、「音声・言語学」、「発声発語・嚥下障害学」などがあり、実際に働くために必要とされる知識が出題されます。出題形式はマークシートによる選択式回答となります。試験日の午前と午後に行われ、各100問の計200問です。
試験時間と出題数
午前 | 午後 | |
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出題数 | 100問 | 100問 |
試験時間 | 150分 | 150分 |
試験科目
試験科目 |
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基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学、音声・言語・聴覚医学、心理学、音声・言語学、社会福祉・教育、言語聴覚障害学総論、失語・高次脳機能障害学、言語発達障害学、発声発語・嚥えん下障害学及び聴覚障害学 |
試験委員
試験委員は委員長が1人、副委員長1人、委員35人です。厚生労働省のホームページで確認することができます。
国家試験の勉強方法
言語聴覚士国家試験の合格率は比較的高いといえますが、試験対策は必須です。学校の試験対策以外だけでなく、過去問の研究も重要です。過去問を解くことにより、出題傾向や自分の苦手な問題もわかってきます。
過去問の勉強には書籍だけでなく、国家試験対策アプリもあります。スマートフォンなどから手軽に見られ、すきま時間に勉強できます。間違えた問題だけを何度も繰り返し解けるため、多くの学生に広く利用されています。問題の正解率などがわかるのも国家試験過去問アプリのメリットです。
国試問題集
過去に出題された問題を繰り返し解くことは非常に効果的な対策です。出題傾向が確認できるだけでなく、自分の苦手な箇所もわかります。間違えてしまった問題は解説を理解したうえで、繰り返し復習することで、苦手を克服しましょう。問題集には、年次別に問題がまとめられ、出題頻度の高い問題が厳選されているものがあります。
国試過去問アプリ
試験対策には国家試験対策アプリは欠かせません。移動時間やすきま時間にスマホで勉強できるため、多くの学生が活用しています。アプリは、間違えた問題や科目ごとの絞り込みや、過去問を解いた学生の正解率がわかるなど、機能が豊富です。実際の雰囲気を感じるためにも一度は紙面で問題を解くべきですが、その後の復習や苦手克服などに便利です。
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