視能訓練士の国家試験【2025年】難易度・合格率を調査
視能訓練士国家試験は、合格すると視能訓練士免許が取得できる国家試験です。年に1回、2月の第3週の木曜日に実施されます。合格発表は3月下旬です。受験資格を得るには視能訓練士養成所において、3年以上視能訓練士として必要な知識および技能を修得するなど3つのルートがあります。試験会場は、東京都および大阪府です。ここ数年、合格率は直近3年間は90~95%ほどになっています。
2025年の第55回視能訓練士国家試験では、911人が受験し、合格者は882人、合格率は96.8%でした。
視能訓練士国家試験
試験日 | 年1回2月の第3週の木曜日 |
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受験資格 | ・視能訓練士養成所を卒業 ・大学などの学校で指定科目を修了したのち、視能訓練士養成所(1年以上)に修業 ・外国の視能訓練士の学校を卒業 |
受験料 | 15,800円 |
試験会場 | 東京・大阪 |
合格発表 | 3月下旬 |
合格率 | 90%程度 |
合格基準 | 6割以上の正解 |
目次
視能訓練士【2025年】国家試験の合格率、難易度
2025年の試験では、受験者全体で、911人が受験し、合格者は882人、合格率は96.8%、視能訓練士課程の新卒者は876人中865人が合格し、合格率は98.7%でした。
合格基準
2025年の視能訓練士国家試験の合格基準は、一般問題を1問1点(129点満点)、臨床問題を1問2点(40点満点)、合計169点満点とし、60%以上の正解が合格基準となりました。
不適切な出題があった場合には、採点対象から除外されることもあり、基準点が102点ではない年もありますが、そうした場合も60%の正答率があれば合格することができます。
合格率の推移
視能訓練士国家試験の合格率は、91%〜97%程度で推移しています。 過去8年間でもっとも低い年は89.3%、もっとも高い年は98.2%です。毎年、800人~900人前後の視能訓練士が誕生しています。
2025年の試験では、911人が受験して882人が合格、合格率は96.8%でした。新卒者の合格率は96.7%でした。
視能訓練士国家試験合格者数と合格率
厚生労働省発表資料より
難易度
視能訓練士国家試験の合格率は、ここ9年の間は91%〜97%程度を推移しています。医療福祉系のほかの国家試験を見ると、看護師国家試験は90%程度、歯科衛生士が95%など、高い合格率となっている試験もあり、難易度はそれらと同程度と言えます。ただし新卒者は95%以上の年が受験者区分によって差が出ています。
3年制養成課程で専門的に学び、勉強に集中する環境で受験する場合には、難易度は高くなく、既卒者で仕事などを続けながら試験に挑む場合には、難易度が高い試験と言えます。
視能訓練士の資格を取るには
視能訓練士になるには、視能訓練士国家試験に合格することが必要です。視能訓練士国家試験の受験資格を得るルートは大きく分けて3つあり、1つ目は3年制養成課程に入学し所定の単位を修めて卒業するルートです。2つ目は、大学・短大などで2年以上修業し、指定された科目を修め視能訓練士養成施設で1年以上必要な知識や技術を修得するルート。もう一つは外国の視能訓練士の学校を卒業するルートです。
受験資格
視能訓練士国家試験の受験資格を得る方法は、主に下記の3区分があります。
受験区分1
文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した視能訓練士養成所において、3年以上視能訓練士として必要な知識及び技能を修得した(国家資格試験日前日までに修業し、又は卒業する見込みの者を含む。)場合。
受験区分2
大学・短大・看護または保育の養成校などで2年以上修業し、指定の科目を修めたあと、1年以上視能訓練士として必要な知識及び技能を修得した場合。
受験区分3
外国の視能訓練士に関する学校もしくは養成施設を卒業、また外国で視能訓練士の免許に相当する免許を受けた者で、①又は②に掲げる厚生労働大臣が知識技能を有すると認定した場合に受験資格を取得することができます。
視能訓練士国家試験の出題内容
視能訓練士国家試験は年1回、2月の第3週の木曜日に行われます。5科目、全168問が出題され、すべてマークシートによる選択式です。3月下旬に合格発表が行われ、厚生労働省のホームページで確認できます。受験料は15,800円です。
【2025年】視能訓練士国家試験の概要
2025年2月20日(木)に実施される55回視能訓練士国家試験の概要を説明します。試験会場は、東京および大阪です。合格発表は3月21日(金)午後2時から。厚生労働省ホームページで確認できます。
試験日
2025年実施の第55回視能訓練士国家試験は、2025年2月20日(木)に行われます。午前と午後に行われ、午前中は2時間、午後に2時間の試験が行われ、合計4時間におよびます。
試験会場
東京都、大阪府
合格発表
試験の合格者は、2025年(令和6年)3月21日(木)午後2時。厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページにその受験地及び受験番号を掲載して発表されます。
解答発表
国家試験の問題と正答は、合格発表と一緒に厚生労働省のホームページで公表されます。予備校などが解答速報を行うことがありますが、こちらは非公式のものです。出題が不適切であったり、誤りがあるなどの場合には、採点除外や全員正解などの処置がとられることがあります。
受験料
受験手数料は15,800円です。受験願書に収入印紙を貼って納付します。受験書類が受理された後は、受験を取りやめても受験手数料は返還されません。
受験手続き
受験手続きをするには、受験願書と写真、受験資格に適った課程を出た場合は卒業証明書か卒業見込証明書、受験では視能訓練士国家試験受験資格認定書の写しが必要になります。
試験科目・出題数
試験科目は、「基礎医学大要」「基礎視能矯正学」「視能検査学」「視能障害学」「視能訓練学」の5科目です。一般問題が130問、臨床問題が20問、出題数の合計は午前に75問、午後に75問の合計150問です。
試験時間
試験は、午前と午後に分けて行われ、午前は10時00分〜12時00分の2時間、午後は13時30分〜15時30分の2時間、合計4時間です。
試験委員
試験委員は、決められた試験基準を踏まえて問題を作成します。2025年実施の視能訓練士国家試験の試験委員は、委員長1名、副委員長1名、委員18名で構成されています。厚生労働省のホームページで委員名簿を確認することができます。
国家試験の勉強は過去問アプリが便利
視能訓練士国家試験の合格率は比較的高いといえますが、試験対策は必須です。学校の試験対策以外に、過去問題を解くことが重要です。過去問を解くことにより、出題傾向や苦手な問題もわかってきます。
過去問を勉強するのに多くの学生が利用しているのが、国家試験対策のアプリです。スマートフォンなどから手軽に見られ、すきま時間に勉強できるので便利です。間違えた問題だけを繰り返し解けるほか、問題の正解率などがわかるのも国家試験過去問アプリのメリットです。
国試問題集
過去に出題された実際の問題を知ることで、出題の傾向や現状の実力がつかめます。ほかにも、苦手なジャンルなどもわかり、対策が取りやすくなります。問題集には、出題頻度の高い問題が厳選されていたり、年次別に問題がまとめられているがあります。
国試過去問アプリ
最近では、多くの学生に国家試験対策アプリが活用されています。スマホから手軽に勉強できるため、かさばらずに移動時間に取り組めるのが魅力といえます。また、便利な機能も多く、ほかの学生の正解率や間違えた問題の絞り込みなどもできます。