診療放射線技師の国家試験【2025年】日程、合格率、難易度 | 教えてグッピー
2025年3月21日更新

診療放射線技師の国家試験【2025年】日程、合格率、難易度

診療放射線技師の国家試験

診療放射線技師国家試験は、診療放射線技師免許を取得するための試験です。毎年1回、2月中旬に実施されています。2025年(令和7年)は2月20日(木)に実施されます。試験には受験資格が必要で、大学や専門学校等で指定の放射線課程を修めた人が対象となります。

試験会場はいくつかの都道府県にあり、大学や専門学校などの会場で行うのが一般的です。合格基準は6割以上の正答率で、合格率は毎年70~85%前後です。

2025年の試験では、3,729人が受験し3,159人が合格。合格率は84.7%でした。

診療放射線技師 国家試験

試験日年1回2月中旬
受験資格大学や専門学校等で放射線の課程を修めた者(卒業見込みを含む)
受験料11,400円
試験会場北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県
合格発表3月中旬
合格率70~80%程度
合格基準6割以上の正解

診療放射線技師の資格(診療放射線技師免許)を取るには

診療放射線技師免許を取るには、診療放射線技師国家試験の合格が必要です。診療放射線技師国家試験の受験資格を得るには、放射線の課程がある大学、短期大学(短大)や診療放射線技師養成所(専門学校)で指定科目を修得するなど、大きくわけて3つのルートがあります。

なお、短大や専門学校といった3年制教育機関は4年制に移行が進みつつあり、年々4年制大学が増加中です。

診療放射線技師の受験資格

診療放射線技師国家試験の受験資格を得るためには、大学、短大、専門学校のどのルートであっても、指定の放射線課程における必要な単位の修得が必須となります。 また、外国において養成所等を卒業した人が日本の診療放射線技師国家試験を受験する場合は、厚生労働省の審査を受ける必要があります。

診療放射線技師の試験内容

診療放射線技師の試験は午前2時間35分、午後2時間35分ずつの計5時間10分、全200問となります。出題形式は、単純択一形式や五肢複択形式となり、マークシート方式で解答します。合格するには60%以上の正答率かつ、0点の科目が1科目以下であることが必要です。

診療放射線技師国家試験【2025年】の難易度・合格率

2025年の診療放射線技師国家試験の合格率は84.7%でした。合格率が80%を切る年もありますが、平均して70~85%の幅に収まります。専門課程を履修した受験者であっても20~30%は不合格となってしまうことから、やや難易度の高い試験と言えるでしょう。

合格基準

診療放射線技師国家試験の合格基準は、合計200点満点(1問1点)として120点以上(60%以上)正答することと、0点の試験科目が1科目以下であることです。採点除外となる問題が発生する年もあるため、満点が200点にならないケースもあります。

合格者数と合格率

例年の合格率はおよそ70~85%前後です。過去12年のデータを見ると、2013年は60%台だったものの、その後11年はすべて70%以上の合格率となっています。

2022年、2023年は85%以上の合格率となり易化傾向が見られましたが、それを考慮して2024年の試験では難化した可能性もあり、今後も抜かりない対策が必要でしょう。

診療放射線技師 国家試験合格者数と合格率

厚生労働省発表資料より

難易度

高い年には85%を超える合格率となる診療放射線技師国家試験ですが、過去には70%台の合格率の年も多く、大学や専門学校で放射線課程の勉強をした学生であっても、3割は不合格になっています。学校で専門的な授業を受けるだけでなく、過去問演習などを繰り返すなど、十分な準備が必要となるでしょう。

受験者数の推移

受験者数は例年2,000~3,000人台で推移しています。毎年増加しているわけではないものの、2025年の受験者数は3,700人を超え、近年増加傾向にあると考えられます。

診療放射線技師 国家試験受験者数

厚生労働省発表資料より

診療放射線技師 国家試験【2025年】概要

2025年2月に実施される第77回診療放射線技師国家試験の概要です。

診療放射線技師国家試験は2025年(令和7年)2月20日(木)に、全国8の都道府県の大学等の会場にて実施されます。合格発表は3月21日(金)で、厚生労働省ホームページにて合格者の受験番号が掲載されます。

試験時間は合計5時間10分です。出題数は200問で、14の試験科目からバランスよく全般的に出題されます。受験料は11,400円です。

試験日

2025年(令和7年)2月20日(木)

試験会場

全国8都道府県(※)の各会場

※北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県
基本的に自分の受験会場は8都道府県のうち最寄りの会場となり、届いた受験票にて場所を確認します。大学や専門学校などが試験会場になりますが、毎年同じ場所とは限らないため、当日は時間に余裕をもった確認が必要になります。

合格発表

2025年(令和7年)3月21日(金)午後2時
厚生労働省ホームページ内「資格・試験情報」のページにて、合格者の受験地および受験番号が掲載されます。

解答発表

2025年(令和7年)3月21日(金)
正答は合格発表と同日に、厚生労働省のホームページにて公開されます。予備校や個人が公式発表前に解答速報を公開している場合もありますが、あくまで非公式になるため点数は変動する可能性もあるでしょう。

受験料

受験手数料は11,400円です。郵便局などで受験料に相当する収入印紙を購入し、受験願書に貼りつけましょう。

受験手続き

受験書類は受験願書と証明写真、卒業見込証明書などが必要です。受験概要は前年9月ごろに発表され、願書受付期間は1月初旬までとなります。

診療放射線技師 国家試験(2025年)の受験手続き日程

官報公告で受験概要発表2024年9月2日
願書等受験書類の受付期間2024年12月16日(月)~2025年1月6日(月)
受験票の交付2025年2月6日(木)まで
試験日2025年2月20日(木)
合格発表2025年3月21日(金)午後2時
受験書類・受験願書(受験料の額に相当する収入印紙貼付)
・証明写真(書類に添付)
・返信用封筒
・修業/卒業見込証明書など受験資格の証明に必要な書類

試験科目・出題数

試験科目は10科目あり、医学や放射線に関する基礎知識から、放射線治療に関連する機器や法律についての知識、画像作成能力などがまんべんなく問われます。

出題数は全200問で、全問マークシート方式で出題されます。各科目の出題割合は以下の通りとなります。

試験科目・出題割合

基礎医学大要15%
理工学・放射線科学18%
エックス線撮影機器学10%
エックス線撮影技術学10%
診療画像検査学10%
画像工学3%
医療画像情報学5%
核医学診療技術学10%
放射線治療技術学10%
放射線安全管理学及び医療安全管理学放射線安全管理学(5%)医療安全管理学(4%)

試験時間

試験日は午前(9時30分~12時05分)と午後(13時25分~16時00分)に分かれ、どちらも2時間35分、100問ずつで行われます。

科目別に試験時間が分かれているわけではなく、午前・午後ともに、どの科目からも出題される可能性があります。

試験委員

試験委員は委員長が1人、副委員長1人、委員33人です。厚生労働省のホームページで確認することができます。

第77回 診療放射線技師国家試験 試験委員名簿

委員長対馬義人
副委員長久保田一徳、岩元新一郎
委員赤羽正章、石田隆行、磯辺智範、加藤豊幸、加藤弘樹、金澤勉、川上剛、木暮陽介、小林正尚、齋藤アンネ優子、佐藤葉子、白川崇子、神宮啓一、眞正浄光、関本道治、大﨑洋充、高橋康幸、橘昌幸、谷川琢海、富永正英、西出裕子、丹羽徹、藤淵俊王、松本真之介、南本亮吾、三宅博之、三輪建太、武藤裕衣、山本憲、山本智朗、山本由佳、横山健一、吉浦敬

国家試験の勉強方法

診療放射線技師国家試験の合格率は比較的高いも担っていますが、試験対策が必要です。学校の試験対策以外で効率的に勉強する方法は、数年分の過去問題を解くことです。過去問を解くことにより、出題の傾向や苦手な問題もわかります。

多くの学生が利用しているのが、国家試験対策アプリです。スマートフォンなどから手軽に見られ、すきま時間に勉強できます。間違えた問題だけを何度も繰り返し解け、問題の正解率などがわかるのも国家試験過去問アプリのメリットです。

国試問題集

過去に出題された問題を多く解くことで、出題ジャンルや傾向がつかめるほか、自分の苦手な箇所もわかり、克服にも繋がります。問題集には、年次別に問題がまとめられ、出題頻度の高い問題が厳選されているものがあります。解説を理解することも重要で、短期的な暗記ではなく、応用問題にも対応しやすくなります。

国試過去問アプリ

過去問に慣れる勉強方法では国家試験対策アプリが便利です。スマホで移動時間やすきま時間に勉強できるため、多くの学生が活用しています。アプリは、間違えた問題の絞り込みや、過去問を解いた学生の正解率がわかるなど、機能が豊富です。

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